腰掛大便器とは? わかりやすく解説

腰掛大便器(洋式・洋風大便器)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 01:17 UTC 版)

便器」の記事における「腰掛大便器(洋式洋風大便器)」の解説

水洗便所簡易水洗便所のほか、非水洗のものもある。男女大用女子小用便座腰掛け男子小用便座上げ立位使用する便器で、本体の他、便座、便構成される。 「排尿#座り小便・しゃがみ小便」も参照 西洋では便器と対になってビデ設置されている場合がある。ビデ17世紀頃からイタリアで普及始まり南欧多く見られる。特にイタリア・スペイン・ポルトガルでは1975年ビデ設置義務付けられ、現在では高い普及率となっている。南欧周辺国でも普及しておりフランスドイツ東欧諸国さらには南米でもかなり普及している。また同じ洗浄用途でビデ・シャワー(en:Bidet shower)が設置されている場合もある。これは東南アジアからインドイスラム圏多く見られ北欧フィンランドエストニアでも使われている。 日本ではペリー来航以来欧米諸国から伝わったため洋式称するが、しゃがみこみ式比べ洋式形態多様ではなく、ほぼ世界で共通した形式と言える。また西洋でもしゃがみこみ式便器採用例は多いが、日本では洋式」と称した場合この腰掛式を指す。 身体障害者使用資する他、快適性向上を図るため、 便座電熱機能持った暖房便座 温水噴出させ大小用後の洗浄ができる温水洗浄便座開発され広く普及している。 和式便器比べ使用姿勢支障のなさや安定性勝り生活空間水まわりにおけるバリアフリー化ユニバーサルデザイン化のとなる機器であるが、使用時便座直接身体接触することが嫌われるほか、公共便所における清掃性堅牢性一般に和式便器の方が高い。洋式慣れない中高年一部には、便座上げて便器の縁に足を乗せ和式便器と同じ体勢排便する者も存在するまた、このニーズ応えるために、便器の縁を広くし、足を乗せやすくした洋式便器中国一部メーカー製造されているが、2010年現在ほとんど流通していないという。 近年さらなる高機能化進み、便自動開閉便器自動洗浄機能など搭載する商品多くなり、電装化の進みつつある製品でもある。 なお、便器部分前後方向長さから、大きく分けて標準サイズとエロンゲートサイズ(大型)がある。大きさとしては標準サイズ32 - 34cm、エロンゲートが36 - 38cm前後と3 - 4cm程度の差であるが、洗浄方式においてサイホン式サイホンゼット式一般化したことや、便器そのものサイズコンパクトになったことから、近年はエロンゲートが主流となっている。また、背の低い子どもでも安心して使えるように高さを低くしたものもある。 手前ビデ後方大便器 便座の横に取り付けられたビデ・シャワー 身体障害者用として長方形長円形のものや車椅子移動しすいように高さを上げたものも存在する長方形長円形のものは前向きに座っても、後向きまたいで使用できる幼児用として小型サイズのものもあり、幼稚園保育園近年では商業施設公共施設多目的トイレにも用いられる。これには洋式便器ミニチュア版と細長い長円型があり、後者前向き、後向きどちらにでも座ってまたいで使用できるまた、便器代わりに幼児用小さ便座装備した親子便座」を設けることも多い。 両国国技館相撲部屋においては力士の体重にえられる大型洋式便器設置されている。 片持ち支持方式洋式便器親子便座

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