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羽柴氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/15 15:06 UTC 版)

羽柴氏（はしばし／はじばうじ）は、武家・士族だった日本の氏族。木下藤吉郎（豊臣秀吉）は織田家重臣となった後の1575年に木下から織田家重臣の丹羽長秀、柴田勝家から一字ずつとって羽柴に改めた^[1]。1585年に関白に就任するに際し近衛前久の養子となって藤原姓、翌年太政大臣就任に及んで朝廷から豊臣姓を受けた^[1]。秀吉政権下では一族や大名などに羽柴氏が称号として授与された。1615年の大坂夏の陣で豊臣秀頼が自害に追いやられたことで宗家は滅亡。羽柴寧子の養子利次が再興するも寧子の薨去後改姓し消滅。明治になると日出藩主木下家の分家の交代寄合だった俊清が羽柴に改姓して士族に列した^[2]。

系図

^ 足守藩主・木下利房次男。羽柴宗家滅亡後に高台院の養子となるが、高台院の死後、木下氏に復姓。
^ 織田信長四男。
^ 徳川家康次男
^ 木下家定五男。

脚注

^ 『ねねと木下家文書』（1982年、山陽新聞社）
^ 中村孝也『徳川家康文書の研究』（1967年、吉川弘文館）

出典

^ ^a ^b 日本大百科全書(ニッポニカ)『豊臣氏』 - コトバンク
^ ^a ^b 松田敬之 2015, p. 570.
^ 小和田 2007, p. 100.
^ 桑田忠親『豊臣秀吉研究』による^[3]。
^ 中興武家系図（宮内庁所蔵）
^ ^a ^b ^c 三鬼清一郎『豊臣秀吉文書目録』名古屋大学文学部国史学研究室、1989年。
^ 「坪内文書」^[6]。
^ 「離宮八幡宮文書」^[6]。
^ 奥野高広・岩沢愿彦校注　『信長公記』　角川書店〈角川文庫〉、1969年。
^ ^a ^b ^c 徳富 1935, pp. 38–39.
^ 渡辺世祐『蜂須賀小六正勝』雄山閣、1929年、9頁。
^ 小和田 2007, p. 110.
^ 徳富 1935, p. 39.
^ 徳富 1935, pp. 38–41.
^ 山鹿素行『武家事紀巻第31』^[6]。
^ ^a ^b ^c 黒田基樹　「慶長期大名の氏姓と官位」　『日本史研究』414号　日本史研究会、1997年。
^ 松田敬之 2015, p. 128.
^ 松田敬之 2015, p. 568.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p 村川浩平 1996, p. 73.
^ 「神照寺文書」^[16]
^ 村川浩平 1996, p. 61.
^ 村川浩平 1996, p. 61-63.
^ ^a ^b 村川浩平 1996, p. 63.
^ 村川浩平 1996, p. 60、68.
^ ^a ^b 村川浩平 1996, p. 68.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p 村川浩平 1996, p. 74.
^ ^a ^b 二木謙一　「秀吉政権の儀礼形成」　桑田忠親編『豊臣秀吉のすべて』　新人物往来社、1981年。
^ ^a ^b 村川浩平 1996, p. 77.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y 村川浩平 1996, p. 75.
^ 小和田哲男　「陣立書にみる家臣団の形成」　杉山博・渡辺武・二木謙一・小和田哲男編『豊臣秀吉事典　コンパクト版』　新人物往来社、2007年。
^ 村川浩平 1996, p. 75-76.
^ ^a ^b 村川浩平 1996, p. 76.