紋章の構成要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 18:48 UTC 版)
エスカッシャン フィールド サポーター モットー (スコットランド) クレスト リース マント ヘルメット クラウン/コロネット コンパートメント チャージ オーディナリー モットー 画像ファイル(環境により文字がずれることもあります) 紋章は右図のようなエスカッシャン(Escutcheon、盾)、ヘルメット(Helmet、兜)、クレスト(Crest、兜飾り)、マント (Mantling)、リース (Wreath)、サポーター(Supporter、盾持ち)、モットー(Motto、一般的には巻物に示された座右の銘や家訓のようなもの。ラテン語で書くのが一般的)の構成要素からなり、中心となる盾のみのものを小紋章 (Escutcheon 又は (Heraldic) Shield)、それにヘルメットやクレストを加えたものを中紋章 (Coat of arms) 、全てが揃っているものを大紋章 (Achievement) と呼ぶこともあるが、これらの名称上の区別はあまり厳格でなく、いずれもコート・オブ・アームズと呼んで差し支えない。ただし、大紋章を授与されるのは由緒ある家柄の者か、その国で高い地位にある者や偉大な業績を残した者に限られる。例えば、大学教授程度であれば、大紋章を与えられることはない。この他、当人の身分によって騎士団章(勲章)や冠が加わることもある。 これらの要素は中世の騎士をイメージしたものである。このため、戦場に出ない女性や聖職者の場合、盾型ではなく菱形の要素(ロズンジ(Lozenge))を使い、ヘルメット等も違った形式の帽子になるのがオーソドックスであったが、近代では騎士のイメージは形式のみになっており、男女同権の意識も高まったため、特に区別しないこともある。
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