第四惑星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 01:20 UTC 版)
「ウルトラセブンの登場怪獣」の記事における「第四惑星人」の解説
第43話「第四惑星の悪夢」に登場。 地球から約120億万キロ 離れた第四惑星に住む宇宙人。容姿や能力は地球人とほぼ変わらないが文明は遥かに進んでいた。しかし、2000年前に人間のサポート役として開発されたロボットたちの反乱によって人間とロボットの立場が逆転し、ダンとソガが第四惑星を訪れた際、第四惑星人は労働力として支配者たるロボットに扱き使われていた。そのため、彼らの多くはロボットたちに怯えながら暮らしており、反逆を試みる者も次々に捕らえられ処刑されていた。また年々人口が減少し、向こう500年の間に第四惑星人が絶滅してしまうという状況が判明したため、第四惑星のロボットたちは地球を植民地にする計画を立案するが、セブンに阻止される。 第四惑星の事件に遭遇したダン・ソガは、地球帰還後にその存在を訴えるが信じてもらえず、宇宙航行時の人工冬眠中に見た夢として処理される。よって、第四惑星存在の真偽は謎のままである。 また、同話のシナリオ(原題「人間狩り」)決定稿には、第四惑星の結末がより具体的に記されている。以下はその概略。 ロボット首席のもとを逃げ出したダンとソガは、自分たちをかくまったアリーとその仲間たちとともに捕えられ、処刑場に連行されるが、警備のロボット兵の隙を突いてダンがセブンに変身し、ロボットたちを撃破する。処刑されるはずだった惑星人たちはセブンの戦う姿を見て発奮し、武器をロボットから奪い取ると首席を破壊したうえ、ロボットを統括する総合センターを破壊し、セブンとともに第四惑星ロボットの地球侵略計画と人間支配を打ち砕く。 演:愛まち子(アリー。後述のロボット長官の秘書)、小野川公三郎(アリーの恋人・ギオ)、川田勝明(アリーの弟) 第43話の脚本を担当した上原正三は、後に『イナズマンF』第12話「幻影都市デスパー・シティ」を執筆した際に本話を意識したといい、共に科学の発展・物質文明の行き着く先の恐怖をテーマとしている。後年のインタビューで上原は、人間性を喪失した事件が多発していることから、日本は「第四惑星」「デスパー・シティ」になったと評している。
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