神話によるアイネイアースの先住民との戦い
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「ローマの建国神話」の記事における「神話によるアイネイアースの先住民との戦い」の解説
アエネーイスらはガエータ等を経てついにティベレ川の河口に到達した。アエネーイスはストロバテス島でケラエノが言った予言が当たったため、そこが建国すべき約束の地であることを確信した。そこはラテン民族の王ラティヌスが治めていた。その後、アエネーイスはラティヌスに歓迎された。そしてラティヌスは彼の娘であるラウィニアを外国から来た男に嫁がせなければならないという予言も受けていたため、アエネーイスにラウィニアを嫁がせることを決めた。 しかし、それに対し不満を持ったユーノーはラウィニアの婚約者だったルトゥリの王であるトゥルヌス(第二のアキレウスと呼ばれていた)にアエネーイスに対し戦争をおこすように仕向けた。また、毒蛇を使ってラティヌスの妻であるアマタにも戦争をそそのかした。その後、トゥルヌスは住民に対しアエネーイスらと戦うことを提案した。そして、ラテン人の鹿をフリアエの陰謀によりアスカニオスが殺したため、両者の間で争いが起き、ラティヌスは住民やトゥルスの意思に抗えず、アエネーイスらとの戦いを決定する。その後、ラテン民族はアエネーイスら(以後トロイア勢)と戦う準備をし、女王カミラやサビニ人等の人達が集まってきた。一方のアエネーイスは夢にティベレ川の神であるティベリヌスが現れた。ティベリヌスはアスカニオスが将来アルバ・ロンガを建国すること、ティベレ川の流域(現在のローマ)に王国を持つギリシア系の王エウアンドロスと一緒に戦うこと、そしてユーノーに祈りを捧げることを指示した。夢から覚めたアイネイアースは神に感謝し、2隻の船にのってエウアンドロスの下に行った。その後、エウアンドロスはトロイア勢に協力すると告げ、エトルリア人を暴君メゼンティウスに対し反乱を起こさせるように仕向けるべきだと告げ、自国の軍勢と息子のパラスを派遣することを決定した。また、ウェヌスはアイネイアースのために鍛冶の神ウゥルカーヌスに命じて楯や武器を作らせた。完成した楯にはこれから起こるアクティウムの海戦までのローマの歴史が描かれてあった。
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