社会主義圏の崩壊と金日成の死去とは? わかりやすく解説

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社会主義圏の崩壊と金日成の死去

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 09:35 UTC 版)

朝鮮民主主義人民共和国の経済史」の記事における「社会主義圏の崩壊と金日成の死去」の解説

6カ年計画同じく第二次7カ年計画終了後1985年1986年には新たな経済計画発表はなく、経済の「調整期間」とされた。これは6カ年計画終了後同じく第二次7カ年計画時の経済混乱調整するために設けられ調整期間考えられている。 1987年になって第三次7カ年計画開始された。この経済計画初年度から成果について全く発表されず、計画遂行当初から困難であった考えられている。その上1989年平壌行われた第13回世界青年学生祭典では、1988年開催されソウルオリンピック対抗するために、北朝鮮当局多額の費用資材投入して祭典関連施設の建設進め、また祭典世界中から多く人々招いた。この巨額投資北朝鮮経済悪影響及ぼした北朝鮮経済深刻な打撃与えたのが、1989年東欧社会主義圏の崩壊とそれに続く北朝鮮へ経済援助激減であった。特にソ連との貿易では、1990年11月これまでのバーター取引から国際市場価格に基づく国際通貨による決済変更された。東欧旧社会主義圏や中国との貿易次々と国際通貨による決済へと変更されバーター取引では輸入一部事実上援助と同じ扱いとなっていたが、深刻な外貨不足に悩む北朝鮮輸入大きく減らさざるを得なくなったその結果これまで貿易額半分以上占めていた対ソ連貿易は、ソ連崩壊する1991年には前年比の約七分一にまで減少し東欧諸国からの援助途絶え北朝鮮経済危機迎えることになった韓国銀行推定によれば第三次7カ年計画中の経済成長率は-2.74パーセントマイナス成長へと落ち込み1993年12月北朝鮮第三次7カ年計画達成できなかったことを公式に認めた第三次7カ年計画失敗後、現在に至るまで新たな経済計画立てられていない北朝鮮をめぐる情勢で、この頃から大きな問題となったのが核問題である。北朝鮮核開発疑惑国際社会大きな疑念招き国際原子力機関 (IAEA) の核査察を受けるように国際的な圧力加えられた。しかし北朝鮮容易に査察応じようとはせず、1994年6月にはIAEAからの脱退宣言する至ったその後北朝鮮は独自の核開発継続し2006年2009年には地下核実験強行する至った核問題北朝鮮対す国際的信用失墜させることとなり、国際連合安全保障理事会によって経済制裁決議なされるなど、経済問題悪化につながることになった北朝鮮当局としても厳し経済難に対す対策を全く立てなかったわけではない1991年には北朝鮮北東部にあって中国ロシア国境近く羅津市先鋒一帯自由経済貿易地区指定し経済特区設定によって外資導入図った。また1993年12月行われた朝鮮労働党中央委員会総会では、1994年から1996年経済再建のための調整期間とすることとし農業軽工業貿易発展中心に据えた経済政策進めることが決定された。しかし、1994年7月8日金日成死亡しその後北朝鮮経済状態極度に悪化していくことになる。

※この「社会主義圏の崩壊と金日成の死去」の解説は、「朝鮮民主主義人民共和国の経済史」の解説の一部です。
「社会主義圏の崩壊と金日成の死去」を含む「朝鮮民主主義人民共和国の経済史」の記事については、「朝鮮民主主義人民共和国の経済史」の概要を参照ください。

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