着発線荷役方式とは? わかりやすく解説

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着発線荷役方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 05:48 UTC 版)

貨物駅」の記事における「着発線荷役方式」の解説

着発線荷役方式(ちゃくはつせんにやくほうしき)とは、貨物列車発着する本線路(着発線部分にコンテナホームを設けてコンテナ荷役作業を行う方式である。E&Sイー アンド エス、「Effective & Speedy Container Handling System」の略)方式ともいう。当初電化区間の駅で採用されたことから、「架線下荷役」(かせんかにやく)とも呼ばれた架線接触する恐れのある着発線ではフォークリフト・トップリフターなどでの荷役できないため、着発線到着した貨車ディーゼル機関車などの入換機関車架線のない荷役線まで移動させて荷役作業行い荷役完了後に再び着発線戻し本線牽引機関車連結する必要があった。しかし、従来の方法では車扱貨物場合同様の入換作業を必要とし、貨車到着してから荷役作業を行うまでの時間荷役作業終了してから貨車出発するまでの時間長くなってしまう。そこで入換作業効率化によるリードタイム短縮コスト削減のため導入されたのがこの E&S 方式であり、中間駅においては荷役のための停車時間最大3時短縮された。 着発線操作により架線への送電停止でき、非通電状態で架線を傷つけない E&S 方式対応のフォークリフトトップリフターにより荷役を行う。架線通電停止する架線などに取り付けられランプ点滅し荷役できること知らせるようになっているこの方式は日本では1986年昭和61年11月1日ダイヤ改正にあわせ岐阜貨物ターミナル駅新南陽駅の2駅で初め採用され2019年令和元年11月30日ダイヤ改正時点では30貨物駅E&S 方式となっている。将来的には40駅程度に導入される見込みである。なお、計画中の米原貨物ターミナル駅高架化伴って移転予定沼津駅での導入予定されている。 従来貨物駅改造した E&S 採用駅の多くは、側線荷役線で荷役作業を行う行き止まり式のコンテナホームも併設している。 日本E&S 方式の駅 (採用順・2021年10月11日時点岐阜貨物ターミナル駅東海道本線新南陽駅山陽本線新富士駅根室本線八代駅鹿児島本線郡山貨物ターミナル駅東北本線新潟貨物ターミナル駅白新線富山貨物駅あいの風とやま鉄道線京都貨物駅東海道本線岡山貨物ターミナル駅山陽本線苫小牧貨物駅室蘭本線静岡貨物駅東海道本線秋田貨物駅奥羽本線姫路貨物駅山陽本線川崎貨物駅東海道貨物線広島貨物ターミナル駅山陽本線南長岡駅信越本線東室蘭駅室蘭本線高松貨物ターミナル駅予讃線八戸貨物駅青い森鉄道線安治川口駅桜島線土浦駅常磐線北九州貨物ターミナル駅鹿児島本線熊本駅鹿児島本線高岡貨物駅新湊線金沢貨物ターミナル駅IRいしかわ鉄道線神戸貨物ターミナル駅山陽本線鳥栖貨物ターミナル駅鹿児島本線百済貨物ターミナル駅関西本線吹田貨物ターミナル駅東海道本線横浜羽沢駅東海道貨物線南福井駅北陸本線

※この「着発線荷役方式」の解説は、「貨物駅」の解説の一部です。
「着発線荷役方式」を含む「貨物駅」の記事については、「貨物駅」の概要を参照ください。

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