白馬事件とは? わかりやすく解説

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白馬事件

読み方:しろうまじけん
別名:スマラン事件オヘルネ事件

第二次世界大戦中に、日本軍占領下インドネシアにおいて、日本軍オランダ人女性慰安婦として強制的に監禁し強姦した売春を行わせたりした事件のこと。「白馬事件」の名称は、白人を馬のように酷使したことに由来するとされている。白馬事件の存在は、戦後長らく知られてこなかったが、1992年朝日新聞による報道きっかけ広く知られるようになった

1948年行われたバタビア臨時軍法会議バタビア裁判)において、白馬事件に関与した日本軍人慰安所経営者などがBC級戦犯として裁かれ日本軍側の責任者とされた岡田慶治陸軍少佐死刑宣告された。日本政府サンフランシスコ講和条約締結にあたって、この裁判判決受諾した

白馬事件について日本政府は、サンフランシスコ講和条約1956年日蘭議定書法的に解決しており、さらに戦後の「償い事業」として2億5500万円支払い完了しているとの立場とっている。しかし、オランダではその後日本政府に対して謝罪賠償求め意見があり、2007年にはオランダ議会下院で「慰安婦問題謝罪要求決議」が可決された。

1993年の「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話河野談話)」において、日本政府日本軍による慰安婦の強制連行があったことを認めている。河野談話は、「朝鮮半島出身者いわゆる従軍慰安婦」に対す強制性を認めた談話解釈されることもあるが、河野洋平は「官憲などが直接関与した事例」として白馬事件を挙げるに留まっていることから、誤解に基づく拡大解釈がされているとする意見もある。

一方、白馬事件はインドネシア旧宗主国であったオランダが、オランダ人女性被害者となった事例のみを取り上げて裁判行ったのであることから、現地住民などの被害見過ごされており、明るみになった事実氷山の一角に過ぎないという意見もある。

スマラン慰安所事件

(白馬事件 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/03 17:23 UTC 版)

スマラン慰安所事件 (すまらんいあんじょじけん)とは、日本軍占領下のオランダ領東インド(現在のインドネシア)で、軍令を無視した日本軍人がオランダ人女性を慰安所に連行し、慰安婦として働かせた事件のことである[注釈 1]。別名、白馬事件[1]スマラン事件[注釈 2]




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