現代の吊橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 16:20 UTC 版)
現在の長大な吊橋の起源は、アメリカ合衆国のブルックリン橋とされる。1883年に完成したこの橋は、ケーブルの材料として鋼を使いかつ撚り合わせのない平行線ケーブルを用いた。また塔の海底部の工事にケーソンが用いられるなど、現代の工法の多くがこの時代に開発された。またブルックリン橋は塔から桁への斜めのケーブルも持ち、斜張橋との複合構造でもある。 その後に造られたジョージ・ワシントン橋でスパン(後述)が1000 mを超え、さらにゴールデンゲート橋、ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジなどの建設が続いた。1981年にイギリスのハンバー橋(英語版)が完成するまで、100年以上にわたり世界一の座をアメリカが独占した。現在の世界最長は日本の明石海峡大橋(全長3,911 m、中央支間長1,991 m)である。ケーブルに使用されるピアノ線は15,000 mで自重によって切断してしまうので、理論上は中央支間長の限界は4,000 mとされている。 地表から橋の路面までの高さで世界一なのは中国湖北省にある四渡河大橋(英語版)で、下を流れる四渡河から472 m の高さがある。スパンは900 m で2009年に供用開始された。
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