煌龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:08 UTC 版)
張道明(チャン タオミン) 暗殺組織「煌龍(後述)」の老板(ボス)。「DUTY32:標的 (4)」の冒頭、中華人民共和国(中国)の四川省の山奥の館での誕生が描かれた。時代の移り変わりにより中国最後の統一王朝・清の高官に疎まれて組織が滅ぼされた際、皆殺しにされた統領一族の中で一人だけ赤児が召使に助け出され、細々と生き永らえた「統領の血筋」の最後の末裔とされる女性を数十年前になって長い捜索の末に発見し、彼女と組織の男性との間に生を受けた頭主として育成された人物。上腕の肩に近い部分に組織の一員の印の刺青がある。「UB」には初登場で名乗った偽名「結城直人(ゆうき なおと)」と呼称される。 劉の兄たちからの情報で「UB」の壊滅を企んで篠塚と慎悟を捜し続け、T大生に成り済まして大学に通い機会を待った。しかし、慎悟との待ち合わせ場所に向かう篠塚に出会って普通を装いながら隙の無い身のこなしと尋常ではない「気」を感じ取り、自身に拮抗する力を持っていることに気づいて「取り込み」に方向転換した。慎悟を人質に篠塚を操ろうと企むが、「UB」の罠に嵌まり捕縛された。2週間後、「CIA」の尋問を受けるべくアメリカに護送されるも部下に救出された。しかし、友人の演技で接近した慎悟の純粋さに魅了されてしまい、慎悟には気づかれていないが、劉と敵である篠塚には看破されている。篠塚に恋愛感情を持っているかのように振る舞うが、ふざけた物言いで真意は定かではない。第2シリーズ最終章で劉に黙って出歩き、変装して慎悟の周囲に出没した。 目的は違ってもターゲットが同じだった第2シリーズ最終章で予定通り「ENU」のボスを暗殺するが、篠塚がいたことで他のメンバーの殺害は断念した。その際、最大の懸念材料である「UB」の妨害を回避すべく「ENU」に捕らわれた慎悟の情報をちらつかせて篠塚を組織から切り離すことで「UB」の動きを封じるが、慎悟を想い「女の顔」を見せた篠塚を強姦しようとするも悪ふざけと看做す彼女の突き抜けた鈍感さを目の当たりにして未遂に終わり、命令口調と子供扱いに終始した初の体験に唖然となる。 第3シリーズは未登場。 第4シリーズで「JBF」のオークションの招待状が届き、劉と共に出席する。篠塚が自力で現況を打開できると知っていたが、余計なお世話と承知の上でオークションで反発したレイヴンに圧力をかけ、最終落札価格を上回る50億ドルで彼女を買い受けた。 劉(リュウ) 「煌龍」の幹部。左手首の腕時計の下に刺青がある。結城(張)の教育係でもあるため、部下たちからは「劉師父(リュウ シーフー)」と呼ばれる。世界最強は自分たちだけであり、恋愛感情というくだらないモノに囚われている組織など敵ではないと見下した「UB」に初戦で敗北を喫した。慎悟を狙い篠塚と戦って捕縛された竜童やローの弟であり、香港島の香港仔(アバディーン)の貧しい家に生まれた六人兄弟の三男坊。王老に見初められ、結城の教育係として組織に迎えられた。伝説の「UB」と事を構えるに際して身元隠しを行い、一時的にせよ初めて「UB」を欺くことに成功した。篠塚の取り込みに失敗した際、結城が打算で欲する篠塚の力よりも、彼女を操る道具として悪用しようと友人の芝居で近づいて本気で慎悟に惹かれてしまったことが結城と組織の破滅に繋がるのではないかと危惧を抱く。第2シリーズ最終章で「UB」とは目的は異なるもターゲットが同じだったが、慎悟に対する不要な接近と計画のために「ENU」による彼の拉致を見ているしかなかった結城の鬼気迫る姿に不安は強まる。兄たちを捕縛された恨みは無く、組織の一員として行動するので個人の思惑では動かない。 オークションの招待客の一人の証言によれば、中国武術の達人で銃を持った相手も瞬殺する実力者。第2シリーズ最終章で再登場して以降は若く描かれるが、王老の墓前に世界を掴むと誓った結城がまだ幼い少年だったころはすでに青年だった。 王老(ワン ラオ) 「煌龍」の長老。総領の血筋の男児の誕生を待ち望み、結城という待望の総帥を得た。物語開始よりだいぶ前に他界している。
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