海軍武官
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斎藤実(海兵6期) 1884年(明治17年)から4年間にわたり駐米公使館付海軍武官として勤務する。後に海軍大将、内閣総理大臣。 広瀬武夫(海兵15期) 1897年(明治30年)ロシア帝国に留学し、引き続き1899年~1902年まで駐露海軍武官として奉職する。後に旅順港閉塞作戦で戦死する。 野村吉三郎(海兵26期) オーストリア、ドイツ駐在を経て、1914年(大正3年)~1918年(大正7年)に駐米大使館付武官となり、当時海軍次官のフランクリン・ルーズベルト(後の第32代米大統領)と親交を結ぶ。後に海軍大将、1940年に駐米大使となる。 永野修身(海兵28期) 1920年(大正9年)~1923年(大正12年)に駐米大使館付武官(海軍大佐)となる。1913年(大正2年)~1915年にハーバード大学に留学経験がある。後に元帥海軍大将。 米内光政(海兵29期) ロシア革命直前の1915年(大正4年)~1917年(大正6年)に駐露武官となる。後に海軍大将、内閣総理大臣。 嶋田繁太郎(海兵32期) 1916年(大正5年)~1919年(大正8年)まで駐伊大使館付海軍武官(海軍少佐)となる。後に海軍大将。 山本五十六(海兵32期) 1919年(大正8年)~1921年(大正10年)に米国ハーバード大学に留学している。1925年(大正14年)~1927年(昭和2年)駐米大使館付武官(海軍大佐)となる。後に贈元帥海軍大将。 古賀峯一(海兵34期) 1920年~1922年にフランスに駐在、1926年-1928年に再度駐仏大使館付武官。後に贈元帥海軍大将。 高須四郎(海兵35期) 1923年(大正12年)~1924年(大正13年)駐米大使館付武官補佐官(海軍少佐-海軍中佐)。1930年(昭和5年)~1932年(昭和7年)駐英大使館付武官(海軍大佐)。後に海軍大将。 野村直邦(海兵35期・海大18期) 1929年(昭和4年)~1931年に駐独大使館付武官となる。後に海軍大将。 雪下勝美(海兵36期) 1929年(昭和4年)~1933年(昭和8年)駐アルゼンチン大使館附武官兼ブラジル大使館附武官(海軍大佐)。1941年(昭和16年)~1944年(昭和19年)駐アルゼンチン大使館附武官兼チリ公使館附武官(海軍少将) 井上成美(海兵37期) 1927年(昭和2年)に駐伊武官(海軍中佐)となる。後に海軍大将。 遠藤喜一(海兵39期) 1931年(昭和6年)~1934年に駐独大使館付武官となる。後に戦死により海軍大将となる。 左近允尚正(海兵40期) 駐泰王国大使館付武官となる。終戦時は海軍中将。 山口多聞(海兵40期) 1934年(昭和9年)~1936年(昭和11年)駐米大使館付武官(海軍大佐)となる。後に戦死により海軍中将。 横井忠雄(海兵43期) 1934年(昭和9年)~1936年に駐独大使館付武官となる。後に海軍少将で終戦を迎える。 松田千秋(海兵44期) 1930年(昭和5年)~1931年に駐米大使館付武官補佐官となる。後に海軍少将で終戦を迎える。 小島秀雄(海兵44期) 1936年(昭和11年)~1938年に駐独大使館付武官となる。後に海軍少将で終戦を迎える。 佐薙毅(海兵50期) 米国大使館付武官補佐官。終戦後は航空自衛隊に入隊し、第2代航空幕僚長を務める。 源田実(海兵52期・海大35期) 1938年(昭和13年)12月~駐英大使館付武官補佐官として、欧州戦線を間近で見る。終戦時は海軍大佐。戦後第3代航空幕僚長を務めたのち自由民主党議員に転身。 中山定義(海兵54期恩賜・海大36期) 昭和16年~ブラジル大使館付武官補佐官、昭和17年-チリ公使館付武官など、南米諸国に駐在する。終戦時は海軍中佐。後に海上自衛隊海将となり、海上幕僚長を務める。 藤村義朗(海兵55期・海大37期首席) 1940年(昭和15年)10月~駐ベルリン大使館付武官補佐官(少佐→中佐)。後にフィンランドやフランスの武官補佐官も兼務。1945年4月にスイス公使館付海軍顧問輔佐官となる(日本海軍はスイスには武官を駐在させておらず、藤村が戦後に「スイス公使館付駐在武官」と自身について記しているのは正しい記述ではない)。これ以降、ドイツ人フリードリヒ・ハックを介してアメリカのアレン・ウェルシュ・ダレスを通じた対米和平・終戦工作に奔走するも失敗。『アナザー・ウェイ ―D機関情報―』の関谷中佐のモデル。戦後は商社「ジュピターコーポレーション」を興し社長。
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