注口土器とは? わかりやすく解説

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ちゅうこう‐どき【注口土器】

読み方:ちゅうこうどき

液体を注ぐための管状の口をもった土器日本では縄文後期以降多くみられる


注口土器

主名称: 注口土器
指定番号 452
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 考古資料
ト書 青森県西津軽郡木造町亀ケ岡遺跡出土
員数 1箇
時代区分 縄文
年代
検索年代
解説文: 遺品は旧工藤祐龍【くどうゆうりゆう】コレクション中の一点であり、亀ヶ岡遺跡出土品である。
 亀ヶ岡遺跡江戸時代から著名な遺跡であり、近年に至るまで個人による採集が行われ、遺物各所保管されている。
 本遺品は、口縁部二段にすぼまり、最大径が胴部上半にある。胴中下部に、斜め上方に突出するように注口一箇付けた注口土器である。この器形東北地方北部縄文時代後期中葉独特のものである青森県上北郡四和【しわ】出土例昭和二十八年指定)など、器形うかがえるものが数例あるが、それらの中でも遺品最大である。注口部は補修してあるが、その基部遺存し、器形全体は完存している。
 口縁部付近は隆帯刻【りゆうたいきざ】み、胴部磨消縄文【すりけしじようもん】によって装飾されている。縄文一段ごとに方向変える羽状【うじよう】手法によって行われ区画内を綾杉あやすぎ】状に構成している。
 文様前後・左右とも対称的に割り付けられており、全体として良好なバランス保っている。この文様構成は、縄文時代後期中葉文様施文もんようせもん】原則守った典型例である。口縁部から胴部に至る無文部は極めて入念な研磨施されている。さらに出土後の所蔵者の磨き加わり、器面は光沢呈し突起部・羽状縄文等は角部磨耗している。丁寧に研磨され無文部と、区画内に充填され羽状縄文との対比美しく器形装飾とも縄文時代後期の一典型をなす注口土器である。

注口土器


注口土器

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