歌詞・テーマ・曲想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 13:56 UTC 版)
歌詞の内容は、美空ひばり「悲しい酒」、都はるみ「大阪しぐれ」、大川栄策「さざんかの宿」、吉幾三「雪國」「酒よ」などのように、“海・北国・北国の漁船・酒・涙・女・雨・歓楽街・雪・別れ”がよく取り上げられ、これらのフレーズを中心に男女間の切ない情愛や悲恋などを歌ったものが多い(「酒よ」に至っては“演歌”の語が歌詞にズバリ出て来る)。また、細川たかし「北酒場」、藤圭子「新宿の女」など、水商売の女性が客に恋をするモチーフも頻繁にみられ、そうした接客産業の顧客層である男性リスナーを中心に、支持を得ている。 切ない感情・真剣な心情を表すため、短調の曲が多いとされているが、詳細な統計は無い。長調で書かれているものは、ヨナ抜き音階のものが多い。 男女間の悲しい情愛を歌ったもの以外のテーマとしては、 幸せ夫婦物…村田英雄「夫婦春秋」、三笠優子「夫婦舟」、川中美幸「二輪草」など。 母物…菊池章子・二葉百合子「岸壁の母」、金田たつえ「花街の母」など。 その他家族物…鳥羽一郎「兄弟船」、芦屋雁之助「娘よ」、大泉逸郎「孫」など。 人生物、心意気物…村田英雄「人生劇場」、「花と竜」、北島三郎「山」、「川」、中村美律子「河内おとこ節」など。 股旅物…ディック・ミネ「旅姿三人男」、橋幸夫「潮来笠」、氷川きよし「箱根八里の半次郎」など。 任侠物…北島三郎「兄弟仁義」、高倉健「唐獅子牡丹」など(股旅物に近いが、股旅物は軽快、任侠物は重厚な曲調が多い)。 歌謡浪曲物…三波春夫「俵星玄蕃」、「大利根無情」、「紀伊国屋文左衛門」、村田英雄「王将」、「無法松の一生」、真山一郎「刃傷松の廊下」など。 劇場型ドラマチック物…山口瑠美「山内一豊と妻千代」、「至高の王将」、「白虎隊」など。 望郷物…春日八郎「別れの一本杉」、三橋美智也「リンゴ村から」、北島三郎「帰ろかな」、千昌夫「北国の春」、「望郷酒場」など。 音頭
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