樺太編(15巻 ー 21巻)
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「ゴールデンカムイ」の記事における「樺太編(15巻 ー 21巻)」の解説
アシㇼパは尾形から「狙撃されたウイルクと杉元に近づいて確認したが、ふたりとも死んでいた」と告げられる。傷心のままキロランケ、白石、尾形と共に、暗号の鍵を思い出すため父・ウイルクの足跡を求めて樺太 へと向かう。ロシア領へ密入国しようとしたところで、鶴見中尉が「近いうちに皇帝殺しの実行犯(キロランケ)が南樺太からロシアに密入国する」との情報をロシア側に流していたため国境警備隊に狙撃される。尾形は国境警備隊の一員である狙撃手のヴァシリと交戦し勝利、一行はさらに北を目指す。 谷垣と共に網走監獄で第七師団に捕らえられた杉元は、家永による脳外科手術を受け驚異的な回復を果たしていた。杉元らが狙撃された時にキロランケがどこかへ合図していた、というインカㇻマッの証言と、狙撃者の腕前から、自分を狙ったのはキロランケと手を組んだ尾形であると杉元は確信する。杉元と谷垣はアシㇼパを取り戻すべく樺太行きを決意し第七師団と結託、第七師団からは先遣隊として月島 基軍曹と鯉登 音之進少尉が同行する。鯉登の荷物に紛れてこっそり谷垣の後を着いてきたチカパシとアイヌ犬のリュウも樺太で同行することになった。 杉元達は豊原でヤマダ曲馬団と知り合い、公演を利用してアシㇼパに杉元の生存を伝えるべく曲馬団の樺太公演に出演する。公演中、山田座長の命を狙いロシア人が乱入したが、杉元らが倒して事なきを得る。山田座長は元陸軍将校で、曲馬団の巡業で得たロシア各地の情報を日本陸軍の特務機関に流しているスパイであった。公演後、山田座長から「パルチザン(キロランケ)の目的は、かつての仲間が収監されている北樺太(ロシア領)最大のアレクサンドロフスカヤ監獄(亜港監獄)ではないか」と告げられ、そこを目指す。 キロランケはウイルクと自分の若い頃を知るソフィアにアシㇼパを会わせれば、金塊の鍵を思い出すきっかけになるのではと考えていた。ソフィアは亜港監獄に収監されており、彼女を脱獄させることもキロランケの目的だった。タタール海峡が凍ると流氷の上を渡り、ロシアまで徒歩で行き来が出来るようになる。海が凍るのを待ってキロランケら4人は燈台に残されていたロシア軍の爆薬を使い、亜港監獄の塀を爆破しソフィアを脱獄させた。アシㇼパはキロランケの通訳でソフィアと話したことにより、ウイルクから教えられた暗号の鍵を思い出す。それに気付いた尾形に揺さぶりをかけられるが拒否。毒矢で尾形を誤射してしまうも、追いついた杉元が尾形を救い、杉元とアシㇼパは再会を果たす。キロランケは谷垣・月島・鯉登と戦闘になって重傷を負い、アシㇼパに看取られ息を引き取る。 尾形と月島が重傷を負ったため、一行は亜港に戻り治療を受ける。尾形は隙をついて病院から逃走し、単独で北海道へ戻る。杉元・アシㇼパ・白石・谷垣・鯉登・月島の6名は共に南下し、敷香で尾形との再戦を望むヴァシリと出会う。ヴァシリは尾形との接触を期待し、北海道まで杉元らに同行することとなる。 先遣隊からアシㇼパ確保の報告を受けた鶴見中尉は大泊に出向く。鶴見の狙いはアシㇼパを監禁して暗号の解読法を独占することであった。杉元らはアシㇼパと杉元・白石を引き離そうとする鶴見の言葉に不信を抱き、またアシㇼパと対面して動揺を抑えきれない鶴見の異様な姿を目撃して、咄嗟の判断でその場から逃走する。
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