文献における鴆毒とは? わかりやすく解説

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文献における鴆毒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 09:34 UTC 版)

鴆毒」の記事における「文献における鴆毒」の解説

一説には、パプアニューギニアに住むピトフイという毒同種の絶滅種の羽ともいうが、実際に亜ヒ酸との説が有力である。あるいは酖毒とも書く。 なお、経書周礼』の中に鴆毒作り方思われる記述がある。 まず、五毒と呼ばれる毒の材料集める。 雄黄ゆうおう) - ヒ素硫化物 礜石(よせき) - 硫砒鉄鉱 石膽(せきたん) - 硫酸銅(II) 丹砂たんしゃ) - 辰砂硫化水銀(II)) 慈石(じしゃく) - 磁鉄鉱四酸化三鉄) この五毒を素焼きの壺に入れその後三日三晩かけて焼くと白い煙が立ち上がるので、この煙でニワトリ羽毛燻すの羽となる。さらにこれを酒に浸せば鴆酒となるという。 煙で羽毛燻るのは、気化し砒素毒の結晶成長させることで毒を集める、昇華生成方法一種ではないか思われる日本でも、亜砒焼き呼ばれた同様の三酸化二ヒ素製造法伝わっている。 『史記』における記述として、呂不韋の羽を酒に浸した鴆酒ちんしゅ)を飲み自殺したとされる渡邉義浩春秋戦国洋泉社 2018年p.145)。 日本における記述として、『続日本紀』天平神護元年765年正月7日条に、「鴆毒のような災い天下に浸み渡らせ」という表現見られる他、軍記物である『太平記』巻第三十や『関八州古戦録』巻十に記述があり(関連項目参照)、『土佐物語』巻第六にも、永禄年間事として、「潜(ひそか)に城中井水鴆毒入れ」というくだりがあり、これにより気絶する者が続出した記述されている(死者について記述はない)。

※この「文献における鴆毒」の解説は、「鴆毒」の解説の一部です。
「文献における鴆毒」を含む「鴆毒」の記事については、「鴆毒」の概要を参照ください。

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