文献における呼び捨て
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 02:27 UTC 版)
歴史上の人物などは、例えば源頼朝、徳川家康のように、呼び捨てにするのが通例である。ただし天皇・皇族に関しては、後白河天皇を雅仁、以仁王を以仁などと呼び捨てにすることは基本的にない(諱も参照)。 学術論文においては、日本人名(特に存命中の人物)に関しては呼び捨てがはばかられるが、同国以外の人物(以下「外国人」と表記)に関しては自然に呼び捨てがなされる場合がある。そのため、外国人名・日本人名が併記される文献においては、日本人名のみ敬称をつけるのは不自然になるため、カタカナ表記やローマ字表記で呼び捨てにされる場合が見られる。例えば、物理学の論文でアルベルト・アインシュタイン、ニールス・ボーアなどといった外国人名とあわせて、湯川秀樹といった日本人名が記述される場合、漢字表記を避けて「ユカワ」あるいは「Yukawa」などと表記される例が見られる。ただし、漢字表記のまま「湯川」という風に、呼び捨てにしている学術論文も多い。 分野によって慣習の差異が大きく、法学の論文においては日本人研究者の名前に敬称(「先生」)を付ける傾向が見受けられ、理系分野の論文では敬称を付けない傾向が見受けられる。
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