砒素

デジタル大辞泉

ひ‐そ【^×砒素】

読み方：ひそ

窒素族元素の一。金属と非金属との中間的性質をもつ。単体は灰色・黄色・黒色の3種があるが、灰色砒素が普通で、金属砒素ともいい、金属光沢のあるもろい結晶。電気伝導性があり、水・有機溶媒には溶けない。一般に化合物は毒性が強い。合金添加剤・半導体の原料などに使用。元素記号As 原子番号33。原子量74.92。

難読語辞典

砒素

読み方：ヒソ（ｈｉｓｏ）

窒素族元素の一

水質用語集

砒素（As）

砒素の地殻中の存在量は1.8mg/kgで多くは硫化物として産出します。海水中には2μg/リットル程度含まれていますが、一般河川にはあまり含まれていません。しかし、温泉水など火山地帯の地下水には数十mg/リットルの高濃度で含まれていることがあります。砒素は昔から毒薬として知られてきましたが、現在では半導体の原料、医薬品、農薬、防腐剤など広く利用されています。人体への影響としては、皮膚の色素沈着、下痢や便秘等があります。砒素中毒による事故としては、乳分の安定剤への砒素混入が原因とされる森永砒素ミルク事件（昭和30年）があります。また、鉱山操業時の環境汚染が原因とされる慢性砒素中毒が宮崎県土呂久鉱山及び島根県笹ヶ谷鉱山の周辺地区で発生しています。環境基準値は、「0.01mg/リットル以下」と定められています。

短編小説作品名辞典

砒素

作者プリーモ・レーヴィ

収載図書周期律―元素追想
出版社工作舎
刊行年月1992.9
シリーズ名プラネタリークラシクス

ウィキペディア

ヒ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/11/20 08:57 UTC 版)

ヒ素（ヒそ、砒素、英: arsenic、羅: arsenicum）は、原子番号33の元素。元素記号は As。第15族元素（窒素族元素）の一つ。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

砒素

出典:『Wiktionary』 (2021/08/28 14:19 UTC 版)

名詞

砒 素（ひそ）

1. 原子番号 33、元素記号 As の半金属元素。同素体として灰色砒素、黄色砒素、黒色砒素が存在する。単体およびほとんどの砒素化合物は、人体に非常に有害である。

別表記

• ヒ素（公式名称）

語源

市川盛三郎、『理化日記』、1872に初出^[1]。それまでの用語は単に「砒」。

発音^(?)

ひ↘そ、ひ↗そ↘

関連語

• 複合語: 砒素剤、砒素中毒、ガリウム砒素、酸化砒素

翻訳

• アイスランド語: arsen ^(is)
• アイルランド語: airsnic ^(ga), arsnaig ^(ga), arsanaic ^(ga)
• アストゥリアス語: arsénicu ^(ast) 男性
• アフリカーンス語: arseen ^(af)
• アラビア語: زرنيخ ^(ar) (zirnīx) 男性
• アルバニア語: arsenik ^(sq)
• アルメニア語: արսեն ^(hy), մկնդեղ ^(hy), զառիկ ^(hy)
• イタリア語: arsenico ^(it) 男性
• インターリングア: arsenico ^(ia)
• ウェールズ語: ársenig ^(cy)
• ヴォラピュク: larsenin ^(vo)
• ウクライナ語: миш'я́к ^(uk) 男性
• ウズベク語: myşyák ^(uz)
  • キリル文字: мышьяк ^(uz)
• 英語: arsenic ^(en)
• エストニア語: arseen ^(et)
• エスペラント: arseno ^(eo)
• オランダ語: arseen ^(nl) 中性, arsenicum ^(nl) 中性
• カザフ語: мышьяк ^(kk)
• カシューブ語: arszelnik ^(csb)
• カタルーニャ語: arsènic ^(ca)
• ガリシア語: arsénico ^(gl)
• ギリシア語: αρσενικό ^(el) 中性
• クメール語: អាសេនិក ^(km) (aaseenik)
• グルジア語: დარიშხანი ^(ka)
• クルド語:
  • ソラニー: دارو ^(ckb)
• クロアチア語:
  • キリル文字: арсен ^(sh) 男性
  • ラテン文字: arsen ^(sh) 男性
• コーンウォール語: arsenyk ^(cor)
• スウェーデン語: arsenik ^(sv) 通性
• スコットランド・ゲール語: arsanaic ^(gd)
• スペイン語: arsénico ^(es) 男性
• スロヴァキア語: arzén ^(sk) 男性
• スロヴェニア語: arzen ^(sl) 男性
• タイ語: สารหนู ^(th) (sānnū)
• タジク語: мышьяк ^(tg), арсен ^(tg)
• タミル語: பாசாணம் ^(ta), பிறாக்காண்டம் ^(ta)
• チェコ語: arzen ^(cs) 男性
• 中国語:
  • 北京官話: 砷 ^(cmn) (shēn), 砒 ^(cmn) (pī)
• 朝鮮語: 비소 ^(ko) (砒素 ^(ko))
• デンマーク語: arsen ^(da) 中性
• ドイツ語: Arsen ^(de) 中性
• トルコ語: arsenik ^(tr)
• 西フリジア語: arsenikum ^(fy)
• ノルウェー語:
  • ノルウェー語（ニーノシュク）: arsen ⁽ⁿⁿ⁾ 中性
  • ノルウェー語（ブークモール）: arsen ^(nb) 中性
• ノルマン語: arsénîn ^(nrf) 男性
• バスク語: artseniko ^(eu)
• ハンガリー語: arzén ^(hu)
• ヒンディー語: नैपाली ^(hi) (naipaalee)
• フィンランド語: arseeni ^(fi)
• フェロー語: arsenikk ^(fo) 中性
• フランス語: arsenic ^(fr) 男性
• フリウリ語: arsenic ^(fur)
• ブルガリア語: арсе́н ^(bg) 男性
• ブルトン語: arsenik ^(br) 男性
• ベトナム語: asen ^(vi)
• ヘブライ語: ארסן ^(he) (arsan) 男性
• ベラルーシ語: мыш'я́к ^(be) 男性
• ペルシア語: آرسنیک ^(fa) (ârsenik)
• ポーランド語: arsen ^(pl) 男性
• ポルトガル語: arsênio ^(pt) 男性
• マケドニア語: арсен ^(mk) 男性
• マルタ語: arseniku ^(mt)
• マレー語: arsenik ^(ms), arsen ^(ms)
• マン島語: arsnick ^(gv)
• モンゴル語: мышьяк ^(mn)
• ラテン語: arsenicum ^(la)
• ラトヴィア語: arsēns ^(lv)
• リトアニア語: arsenas ^(lt)
• ルーマニア語: arsen ^(ro) 中性
• ルクセンブルク語: Arsen ^(lb)
• ロシア語: мышья́к ^(ru) 男性, арсе́никум ^(ru) 男性

参照

1. ↑ 興治文子、小林昭三、平田裕之、『日本各地の明治中期の理科授業筆記の発見と当時の元素教育』

Weblio日本語例文用例辞書

「砒素」の例文・使い方・用例・文例

• 砒素を関連するか、または砒素を含んでいるさま
• 砒素が三価である化合物に関連した
• 銅と亜鉛（および時に砒素）の合金で、安物の宝石で金のイミテーションを作るのに、また金めっきに用いられる
• 酸化砒素という化合物
• 砒石という,砒素を含む鉱物
• ガリウムと砒素の化合物半導体
• ガリウム砒素という,化合物の半導体
• ガリウム砒素,アルミニウム砒素など異なった化合物半導体の薄層を積み重ねて作った素子
• ガリウム砒素,アルミニウム砒素など異なった化合物半導体を積み重ねて作った素子
• 原子番号33の砒素という元素
• 砒素化合物を用いた薬剤
• 砒酸という無色の結晶体である砒素化合物
• 三塩化砒素という有毒の化合物