放送禁止用語
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放送禁止用語(ほうそうきんしようご)とは、テレビやラジオなどのマスメディアにおいて、何らかの理由により放送における使用を自粛している言葉の俗称。今日の日本ではごく一部の例外(電波法に規定されているもの)を除き、法によって明文化された放送禁止用語は存在せず、単なる放送事業者の表現の自主規制であり、公表もされていない。日本では、2008年以降はおもに視聴者からのクレーム(これには当然、公権力によるものも含む)により適宜定められるものとなり、「放送にあたって要注意とする用語」あるいは「放送自粛用語」などと言われる[1]。
- 1 放送禁止用語とは
- 2 放送禁止用語の概要
放送禁止用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:27 UTC 版)
大半の放送メディアが放送禁止用語に認定しているとされるが、例外も散見される。 ザ・ドリフターズのコント番組では加藤茶、志村けんなど児童に扮したボケ役が用いることがある。また、志村けんのコント番組では成人に扮した演者が使用した場合でもカットせずに放送されていた。たとえば、文脈から判断する限り「たのきんトリオ」というべきところ、「たまきんトリオ」とボケている。どちらもゴールデンタイムに放送された子供向けコント番組である。 深夜番組『北野ファンクラブ』の替え歌コーナーでは、ビートたけしらが扮するバンド「亀有ブラザーズ」が、『ザ・ヒットパレード』のテーマソング「Hit Parade、Hit Parade、みんなのHit Parade」を「引っ張れ、引っ張れ、たまきん引っ張れ」と歌った。 アニメ『おぼっちゃまくん』では、「茶魔語」と呼ばれるギャグ表現で「ありがとう」をもじった「ありがたまきん」が使用されていた。 2016年東京都知事選挙の政見放送で、候補者の後藤輝樹が「金玉」と発言した部分をNHKがカットして放送した。NHK側は「公職選挙法をふまえて、過去の判例をもとに、選挙管理委員会の見解も参考にした上で削除をしたのであり、放送禁止用語だからという短絡的な理由ではない」と説明した。この対応について後藤は、再度出馬した2020年東京都知事選挙の政見放送で批判声明を出した。(関連項目:政見放送削除事件#その後の政見放送削除) 2019年の映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』では不妊治療をする主人公が「だめ金玉」と揶揄される描写があり、主演の松重豊は記者会見で放送禁止用語ではないと主張した。
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