損害額
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:45 UTC 版)
大阪市消防局が公表した罹災者提出の申告書によると、火災焼失による被害額は建物で19億5,000万円、収容物で16億7,937万7,000円、合計36億2,937万7,000円である。収容物の損害額内訳は、商品12億2,395万2,000円、什器備品(装備品)3億695万3,000円、その他1億4,847万2,000円である。また千日デパートビルの所有者である日本ドリーム観光によれば、右同社が被った損害額は、建物と付属設備関係を併せて8億2,000万円、ビル解体費用3億円、テナント賃料未収損失分8億7,000万円で、営業的な損失も加えれば、その額は計23億5,000万円にのぼるという。日本ドリーム観光は建物などに火災保険を掛けていた。その額は建物に9億円、直営店舗の商品や什器品に5,000万円であった。7階プレイタウンを経営する千土地観光は日本ドリーム観光の子会社なので、保険の補償範囲は右同店も含まれた。しかしながら日本ドリーム観光は、客や従業員に対する「傷害・損害保険」などには加入しておらず、人的な損害に対しては保険金で補償することはできなかった。ニチイ千日前店も火災保険を掛けていて、商品に3億円、内装(家具などの造作品を含む)や什器品に1億円であったが、造作品の損害が2億円に達したために保険金で補償される範囲を超えた。その他のテナントについては、何らかの損害保険を掛けていた店舗は、170店舗の中で約40パーセントの69店舗で、その総額は約16億円だった。残りの100店舗余りは保険未加入で、損害をそのまま被った形となった。
※この「損害額」の解説は、「千日デパート火災」の解説の一部です。
「損害額」を含む「千日デパート火災」の記事については、「千日デパート火災」の概要を参照ください。
「損害額」の例文・使い方・用例・文例
- 損害額のページへのリンク