御嶽山の植物とは? わかりやすく解説

御嶽山の植物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:51 UTC 版)

御嶽山」の記事における「御嶽山の植物」の解説

ウィキメディア・コモンズには、御嶽山の植物に関連するカテゴリあります江戸時代末期御嶽山高山植物は「御神」として珍重され山頂部高山帯自生するコマクサ薬草として採集され多く自生のものが消滅した山頂部コマクサ群落再生活動が行われている。1887年明治20年7月植物学者白井光太郎登頂して高山植物採集し1889年明治22年)には三好学らも採集し1933年昭和8年)に植物学者中野治房が御嶽山の植物生態調査した。山の上部の森林限界高山帯には、アオノツガザクライワウメウラジロナナカマドオオヒョウタンボクガンコウランキバナシャクナゲクロマメノキコケモモコメバツガザクラタカネナナカマドチングルマハイマツミネズオウミヤマハンノキなどの樹木イワギキョウイワツメクサオンタデクモマグサクロユリコマクサシラタマノキチシマギキョウトウヤクリンドウハクサンイチゲミヤマアキノキリンソウミヤマキンバイミヤマダイコンソウモミジカラマツなどの多く高山植物自生している。日本固有種であるオンタデ御蓼)の和名は、この山で最初に発見されことによるウラジロナナカマドタカネナナカマドとの雑種のオンタケナナカマド(学名Sorbus x yokouchii M.Mizush. ex T.Shimizu)が自生している。中腹亜高山帯では、オオシラビソオガラバナコメツガシラビソダケカンバトウヒナナカマドハリブキミヤマザクラなどの樹木オサバグサカニコウモリキソアザミキソチドリゴゼンタチバナコバイケイソウサンカヨウセリバシオガマタケシマランツバメオモトバイカオウレンマイヅルソウムシトリスミレユキザサなどの草花自生している。下部山地帯では、イヌブナカエデ類、カツラクリシラカンバシナノキミズナラなどの落葉広葉樹トチノキクロベサワラヒノキなどの自然林針葉樹カラマツスギヒノキなどの人工林イワカガミクガイソウササユリススキツルアジサイ、トリアショウマ、ホタルブクロマツムシソウヤナギランなどの草花分布している。「御岳オサバグサ」(面積18.39 ha)と「胡桃ハイマツ等」が林野庁により、植物群落保護林指定受けている。「木曽ヒノキ」は、「秋田スギ」と「津軽ヒバとともに日本三大美林』に選定されている。南側は現在も火山活動中であり植物相貧弱で、北側コマクサ群生地など豊富な植物相となっている。1910年植物学者小泉源一がこの山でトリカブト属のオンタケブシ(学名Aconitum metajaponicum Nakai)を採集しその和名の由来となっている。オンタケチブシは絶滅危惧されていて、環境省絶滅危惧IA類の指定受けている。 山頂部高山帯自生するイワギキョウ 山名和名の由来となっているオンタデ御蓼)、高山帯砂礫地に自生する御嶽山白馬岳自生する希少種クモマグサ高山植物女王」と呼ばれているコマクサ

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「御嶽山の植物」を含む「御嶽山」の記事については、「御嶽山」の概要を参照ください。

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