廃止後の跡地利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 23:16 UTC 版)
機能停止後の1985年(昭和60年)、沿線人口の増加により吉川駅 - 三郷駅間に新三郷駅が開業したが、武蔵野操車場内に線路等がそのまま残っている状態のため操車場を挟む形となってしまい、下りホーム(西船橋方面)と上りホーム(府中本町方面)が約360m離れていた。 その後線路が取り除かれ、上下線のどちらかにプラットホームを寄せるか揉めたものの、1999年(平成11年)に前後の上り線が下り線側へ移設され、新三郷駅の上りホームも下りホームのすぐ横へ移動した。 360mをつないでいた跨線橋は現在は切断され、駅だけを跨ぐ橋になっている。また、上り線移設後も吉川駅東側や三郷駅西側にある広い複線間隔に当初の名残が見られる。平地であるにもかかわらず、常磐自動車道が武蔵野線を三郷トンネル(三郷JCT - 三郷料金所間)でアンダーパスするのは、高速道路建設時に当操車場があった名残である。 廃止されて以後、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化にともない、跡地は日本国有鉄道清算事業団に引き継がれたが、売却することなく解散した。しばらく開発は停滞していたが、鉄道建設・運輸施設整備支援機構発足後の2006年(平成18年)頃より、ショッピングセンターの建設で進展した。 三郷市域(約54.4ha)2006年7月、跡地の競争入札が行われ、三井不動産が落札した。 三郷市域では、跡地を12の区画に分けており、このうち商業誘致地区(約16.2ha)にはららぽーと新三郷、コストコが、生活利便地区(約13.5ha)の一部にイケア新三郷店が出店している。2007年(平成19年)11月には、全街区の総称を「Shin-Misato LaLa City(新三郷ららシティ)」とすることが発表され、2008年(平成20年)10月1日に住居表示が施行された。また大型の物流倉庫や分譲住宅も建設された。 吉川市域(約30ha)吉川市域では新駅を設置し、それを中心にした開発計画が立案された。2007年(平成19年)12月には、吉川市とJR東日本の間に2面3線の折り返し運転可能な構造の新駅を建設する覚書が締結され、2012年(平成24年)3月17日に吉川美南駅が開業した。
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