きょうそう‐にゅうさつ〔キヤウサウニフサツ〕【競争入札】
読み方:きょうそうにゅうさつ
⇒入札
競争入札(きょうそうにゅうさつ)
国や地方自治体などが公共事業を業者に発注するときに行う。事業内容と契約事項を公示して、複数の業者の中から最も有利な条件を出したところに工事を発注する。公共事業の実施について、公平かつ公正に業者を選び、適正な価格で契約を結ぶことが主な狙いである。
業者を限定せずに行う競争入札は、「一般競争入札」と呼ばれ、広く門戸を開き、誰でも入札に参加することができる。会計法や地方自治法では、原則として、一般競争入札によって業者を選抜することが定められている。
実際には、国や地方自治体などがあらかじめ競争させる業者をいくつか選んでおき、その中で競争入札をする「指名競争入札」が慣行となっている。一般競争入札に比べて、事務処理が煩雑にはならず、さらに工事の質を維持できることなどが理由とされている。
しかし、指名競争入札には、外国企業の排除につながっているという批判があるばかりか、わいろや談合の温床となっていることも事実である。そこで、政府は、制限付きの一般競争入札を導入しようとしている。
なお、競争入札を経ずに、直接、業者と契約する随意契約も行われる。
(2001.02.13更新)
きょうそうにゅうさつ 競争入札
競争入札
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/22 15:22 UTC 版)
競争入札(きょうそうにゅうさつ)とは、売買・請負契約などにおいて最も有利な条件を示す者と契約を締結するために複数の契約希望者に内容や入札金額を書いた文書を提出させて、内容や金額から契約者を決める方法。主として国などの公的機関などが行うことが多い。単に入札(にゅうさつ、いれふだ)とも呼ばれる。競争入札によらずに行う契約を随意契約という。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 大野泰資、原田祐平「日・米・欧における公共工事の入札・契約方式の比較」 会計検査研究 №32(2005.9)
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- ^ 鈴木, 良祐; 武藤, 博己. 高校生からの公共 適正価格: 公平・公正な契約の実現に向けて 予定価格論
- ^ 鈴木, 良祐; 武藤, 博己. 入札改革へのアプローチ 予定価格論: 政府調達における予定価格算定業務の発展的向上に関する研究
- ^ 「公共工事の入札及び契約の適正化の推進について」(平成14年10月31日付国総入企第35号財計第2471号)
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- ^ a b 欧米の入札契約制度の概要 国土交通省
- ^ a b 産業政策研究会『一般競争Q&A 新しい公共工事の入札・契約制度』日刊建設通信新聞社、1994年、37頁
- ^ “asahi.com:東北大発注の3件、予定価で同額落札 国際入札逃れか - 社会”. 朝日新聞社 (2007年8月21日). 2007年8月22日閲覧。
- 1 競争入札とは
- 2 競争入札の概要
- 3 欧州の競争入札制度
- 4 国際入札
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