宮内官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/29 02:09 UTC 版)
選帝侯はそれぞれ、席次に対応した名義上の上位帝国宮中官職を持っており、皇室の一員とされた。3人の聖界選帝侯は全員、神聖ローマ帝国を構成する3王国の大書記官長(ドイツ語: Erzkanzler, ラテン語: archicancellarius)の官職を持っており、マインツ大司教はドイツ大書記官長、トリーア大司教はガリア=ブルグント大書記官長、ケルン大司教はイタリア大書記官長の官位をそれぞれ持っていた。それ以外の世俗選帝侯については以下に保持した宮中職位とそれを示す個別の紋章(世俗選帝侯は皇帝の即位式のパレードの際にレガリアを掲げる役を与えられており、献酌侍従長(杯)を除いて担当する宝物を選帝侯としての紋章の意匠として組み込んでいた)の一覧を記す。 紋章帝国官位ドイツ語ラテン語選帝侯 献酌侍従長 Erzmundschenk Archipincerna ボヘミア王 大膳職長 Erztruchseß Archidapifer ライン宮中伯 1623年まで バイエルン公、1623年 - 1706年 ライン宮中伯、1706年 - 1714年 バイエルン公、1714年 - 1806年 侍従武官長 Erzmarschall Archimarescallus ザクセン公 式部長官 Erzkämmerer Archicamerarius ブランデンブルク辺境伯 内帑長官 Erzschatzmeister Archithesaurarius ライン宮中伯、1648年 - 1706年 ブラウンシュヴァイク=カレンベルク公(ハノーファー選帝侯)、1710年 - 1714年 ライン宮中伯、1714年 - 1777年 ハノーファー選帝侯、1777年 - 1814年 旗手長 Erzbannerträger Archivexillarius ハノーファー選帝侯、1708年 - 1710年、1714年 - 1777年
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