完成当時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 08:21 UTC 版)
「グランドクーリーダム」の記事における「完成当時」の解説
1941年、グランドクーリーダムは当時世界最大のダムとして完成した。ただ、時代は戦争中であり、アルミニウムの精錬などに利用するための電力を発生することが第一とされ、当初の目的であったかんがい用水の整備は一時見送られた。この電力は最高機密であったマンハッタン計画の一部分として、ハンフォード (Hanford) にあるハンフォード核施設 (Hanford Site) のプルトニウム生産用原子炉と再処理工場の稼働にも利用された。また、このダムはアメリカ北西部の産業発展に貢献した。 かんがい用水の整備が再開されたのは戦後のことである。用水路はコロンビア川の古代河床であるグランドクーリーに構築された。さらにダムやサイフォン、運河が建設され、渓谷は広大な用水路網へと姿を変えた。1951年、かんがい用水の供給が開始された。現在の平均放流量は3,100立方メートル毎秒で、2,000平方キロメートルの地域にかんがい用水を供給している。 発電所内部 発電所で使われる1本のボルトが規模の大きさを物語る
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