女流棋士の昇級・昇段規定とは? わかりやすく解説

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女流棋士の昇級・昇段規定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:56 UTC 版)

将棋の段級」の記事における「女流棋士の昇級・昇段規定」の解説

女流棋士の昇級・昇段規定(女流1級女流五段)昇段昇級女流1級女流初段女流二段女流三段女流四段女流五段へ白玲戦女流順位戦C級昇級 B級昇級 A級昇級 タイトル獲得1期 タイトル獲得3期 タイトル獲得7期 清麗戦- ベスト4 タイトル挑戦 マイナビ女子オープン本戦入り ベスト4 女流王座戦女流王将戦倉敷藤花戦ベスト8 ベスト4 女流名人戦予選決勝進出 リーグ入り 女流王位戦予選決勝進出 リーグ残留 一般女流公式棋戦準優勝 優勝 - - - - 単年度成績女流2級昇級後指分け以上(8勝以上) 女流1級昇級後指分け以上(8勝以上) - - - - 2021年10月1日以降の勝数規定括弧内は2021年【 】 9月30日までの勝数 女2級昇級40勝【 30勝 】 女流1級昇級60勝【 50勝 】 女流初段昇段70勝【 60勝 】 女流二段昇段100勝【 90勝 】 女流三段昇段130勝【 120勝 】 女流四段昇段後160勝【 150勝 】 女流六段以上 - 抜群成績実績理事会審議の上決定することがある 女流棋士場合も、棋士プロ)の場合同様に同一年度に2回以上の昇段」を不可とする規定が、2008年(平成20年)11月23日時点では存在した里見香奈が、2008年(平成20年)9月29日第16期倉敷藤花戦挑戦者決定戦甲斐智美女流二段破り、初のタイトル挑戦決め女流二段への昇段規定タイトル挑戦」により、2008年(平成20年)9月29日付で女流二段昇段した第16期倉敷藤花戦三番勝負では、第1局11月6日第2局11月23日)で清水倉敷藤花連勝し初タイトルとなる倉敷藤花獲得した里見は、女流三段への昇段規定タイトル1期」を満たしたが、タイトル獲得した2008年11月23日ではなく、翌2009年(平成21年)度の最初の日である2009年(平成21年)4月1日付で、里見女流三段昇段した昇段事由は「倉敷藤花戦タイトル獲得」と明示されている。 下記で示すように、長谷川優貴は、2011年(平成23年)10月1日付で女流2級としてプロ入りし、同年度(2011年(平成23年)度)内の2011年(平成23年)10月29日付で女流初段に、2012年(平成24年)2月2日付で女流二段それぞれ昇段した2012年(平成24年)2月2日現在では、女流棋士について「同一年度に2回以上の昇段」を不可とする規定廃されていることが示されるプロ入り前にマイナビ女子オープン本戦入りを2回果たしており、女流3級から女流2級への昇級規定女流3級規定成績収めた者(<3>『女流棋士昇段規定』の『女流1級へ』の条件満たした場合)」をプロ入り前に満たしていた長谷川は、2011年(平成23年)10月1日付で女流2級として女流棋士となった直後2011年(平成23年)10月29日に、女流棋士としての初対局として、第5期マイナビ女子オープン本戦2回戦にて甲斐智美女流王位対局勝利して第5期マイナビ女子オープンベスト4に進出。これにより女流初段への昇段規定マイナビ女子オープンベスト4」を満たし2011年(平成23年)10月29日付で女流2級から女流初段飛付昇段女流2級から、間の女流1級飛ばして直接女流初段昇段)した。 長谷川は、引き続き第5期マイナビ女子オープン本戦で、2012年(平成24年)1月11日準決勝斎田晴子女流五段を、2月2日挑戦者決定戦清水市代女流六段破り第5期マイナビ女子オープン挑戦者となると同時に女流二段への昇段規定タイトル挑戦」により、次年度初日である2012年(平成24年)4月1日待たずに、2012年(平成24年)2月2日付で女流二段昇段したLPSAにおいては、「同一年度に2回以上の昇段」を認めるか明示されていないが、連続昇段級者がいるため認めていることが確認できる渡部愛女流3級であった2013年(平成25年)10月24日第25期女流王位戦予選本田小百合勝利しリーグ入り決め昇級規定女流1級条件である、他団体主催棋戦(当協会との共催含む)で以下の活躍認められ場合の、女流王位戦リーグ入り満たし女流2級昇級続いて同年度の2014年(平成26年)3月4日、第41女流名人戦予選渡辺弥生勝利し予選決勝進出決め女流名人位戦予選決勝進出成績により、女流1級へと連続昇級した。その10日程後の2014年(平成26年)3月14日に、第41女流名人位戦予選高群佐知子降し女流名人位戦リーグ入り成績により、女流初段昇段規定満たしたため女流初段へと二連昇段果たしている。 女流六段上への昇段については、「抜群成績実績理事会審議)」と抽象的に示されているのみである。LPSAにおいても同様である。清水市代2000年(平成12年)の10月1日付で、女流棋士史上初の女流六段昇段2020年(令和2年)の4月1日付で、こちらも女流棋士史上初となる女流七段に昇段した清水は、2000年(平成12年)10月1日時点で、クイーン四冠(=クイーン全冠)を2000年(平成12年)6月19日達成。また三冠保持女流王位倉敷藤花女流王将)、全冠(四冠独占を2回達成(1996年(平成8年)・1998年(平成10年))、タイトル獲得数24期の実績有していた。七段昇段の際には連盟常務理事会審議により、女流棋戦歴代最多タイトル獲得通算43期などの「類いまれなる成績」が評価され満場一致決まった次いで中井広恵2002年(平成14年)11月女流六段昇段した中井は、2002年(平成14年)11月時点で、三冠保持女流名人倉敷藤花女流王将)、クイーン名人獲得1993年(平成5年)の第19期女流名人位戦達成)。タイトル獲得数15期実績有していた。 2017年(平成29年)5月21日には、蛸島彰子が、LPSA理事会審議により女流六段昇段した里見香奈2020年(令和2年)4月1日付で女流六段昇段里見2019年(令和元年)9月史上初となる女流六冠を達成また、2020年(令和2年)3月時点タイトル獲得通算39期・クイーン四冠実績挙げている。 2020年(令和2年)4月時点にて、現役女流棋士として女流六段以上に昇段したのは、清水中井蛸島里見の4名のみである。その他に関根紀代子が、2011年(平成23年)8月31日付で女流五段のまま引退し、その直後2011年(平成23年)9月7日連盟理事会で、「普及多大な功績認められ関根紀代子女流五段が9月8日付で女流六段昇段することに決定」し、女流六段免状授与された。すなわち、関根引退女流棋士として女流六段昇段したのは、清水中井同じく抜群成績実績理事会審議)」によるものである。 「女流棋士総則」の「降級点規定」による引退、および「引退女流棋士昇段規定」による昇段存在する日本将棋連盟ホームページの「昇段規定日本将棋連盟」では言及されていない)。伊藤明日香女流1級引退前)は、「女流棋士総則」の「降級点規定」により2009年(平成21年)3月31日付で引退し、「引退女流棋士昇段規定」により2009年(平成21年)4月1日付で女流初段昇段したまた、伊藤同門野田澤彩乃も同規定により2020年(令和2年)4月1日付で女流1級から女流初段昇段した高橋和女流二段引退前)は、「子供たちへの将棋普及活動力を入れたいとの思いから」2005年(平成17年)2月9日付で(任意で)引退した引退から1年以上経過してから、高橋は「引退女流棋士昇段規定」により、2006年(平成18年)4月1日付で女流三段昇段した。 勝数の誤りにより、一度公表され昇段日が訂正された例がある。石橋幸緒(当時女流三段)について、「女流三段昇段120勝」の昇段規定により女流四段への昇段日本将棋連盟から発表された(2004年7月23日付)が、8年後、この時点では勝数が不足(実際114勝で6勝不足)していたことが明らかになり、実際120達成日(2004年10月8日付)へと昇段日が訂正された。

※この「女流棋士の昇級・昇段規定」の解説は、「将棋の段級」の解説の一部です。
「女流棋士の昇級・昇段規定」を含む「将棋の段級」の記事については、「将棋の段級」の概要を参照ください。

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