国際物流事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:17 UTC 版)
西鉄の国際物流(フォワーダー)事業は国際物流事業本部が行っている。通称名はにしてつ(英:NNR Global Logistics)としている。 同本部は福岡県内ではなく東京都中央区日本橋3丁目2番5号にある毎日日本橋ビルに置かれている。また、海外には現地法人17社や駐在事務所6か所を持ち、アジア、北米、欧州を中心に拠点を置いている。日本国外では「NNR」で通っているため「Nishitetsu」ロゴは使用せず、「NNR」の専用ロゴを使用している。買収した他社で、「NNR」を冠する社名変更を行った例もある。 鉄道会社(大手私鉄)の貨物事業部門としては規模が大きく(鉄道系では近鉄エクスプレス・阪急阪神エクスプレスもフォワーダー事業大手だが、近鉄グループホールディングスと阪急阪神ホールディングスのグループ会社であり、その傘下の鉄道会社である近畿日本鉄道と阪急電鉄・阪神電気鉄道の直営ではない)、2006年度は鉄道・流通・バスの各事業を抑えて同社の最多売上高部門となっている。このため、西鉄自体が貨物利用運送事業法に基づく外資規制(外国人株主が3分の1以下となる規制)の対象となる。 1948年にパンアメリカン航空と代理店契約を結び航空営業所として設置され、1951年に航空輸送部、1978年に航空貨物事業部に改称した。1957年には西鉄・阪神・近鉄の共同出資でフォワーダー(混載会社)「ジャパン・エアカーゴ・コンソリデーターズ」(JAC)を設立したが、1983年にはJACが解散し、西鉄による単独混載事業を開始している。1985年には航空貨物のほか、海上貨物の取扱いも開始し、NVOCC事業を展開している。利用航空運送事業者(エア・フレイト・フォワーダー)としては日本通運、近鉄エクスプレス、郵船ロジスティクス、阪急阪神エクスプレスに次ぐ5位と国内屈指の事業規模である。 2008年7月1日より従来の航空貨物事業部から国際物流事業本部と改称し、日本国内の対外向けとして使用してきた「西鉄航空」の名称も「にしてつ」に改められた。
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