同属異種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 17:43 UTC 版)
詳細は「サンショウ属」を参照 サンショウの仲間のサンショウ属は地球上の熱帯・亜熱帯および温帯に広く分布しており、250種余りが知られている。代表的な同属異種を以下に列挙する。 イヌザンショウ(犬山椒、Zanthoxylum schinifolium) サンショウが芳香を持ち、棘が対生するのに対して、イヌザンショウは芳香が無く、棘が互生する。イヌザンショウの果実は「青椒」と呼ばれて精油を持ち、煎じて咳止めの民間薬に用いられる。中国で「青花椒」、「青椒」と称して果皮を香辛料として利用している。 カラスザンショウ(烏山椒、Zanthoxylum ailanthoides) イヌザンショウと同じイヌザンショウ属 (Fagara) に分類される場合がある。アゲハチョウ科のチョウの食草の1つである。中国で「食茱萸」や「刺椒」と称して香辛料や薬用として利用している イワザンショウ(岩山椒、Zanthoxylum beecheyanum) 丸葉で光沢が有る。葉軸は翼を有し、鰭のように見えるため、ヒレザンショウとも呼ばれる。南西諸島や小笠原の岩場に自生し、サンショウ同様に香辛料や薬用として用いられる。琉球語では「センスルギー」と呼ばれる。 カホクザンショウ(華北山椒、Zanthoxylum bungeanum)- 英名 Sichuan pepper。 中国で「花椒」と称して果皮を香辛料として利用している。 テリハサンショウ(照葉山椒、Zanthoxylum nitidum) しばしば葉の中心線に沿って棘が有る。中国で「両面針」と称して薬用にされる。 フユザンショウ (冬山椒、Zanthoxylum armatum var. subtrifoliatum)- 別名(フダンサンショウ 不断山椒) 冬でも葉を落とさない常緑低木である。葉軸に狭い翼が有る。日本では雄株は見られず単為生殖する。接ぎ木の台木として用いられる。中国で「藤椒」と称して香辛料や薬用として利用している。
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