南月【ナンゲツ】(果樹)
登録番号 | 第5866号 | |
登録年月日 | 1997年 12月 5日 | |
農林水産植物の種類 | なし | |
登録品種の名称及びその読み | 南月 よみ:ナンゲツ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2005年 12月 6日 | |
品種登録者の名称 | 長野県 | |
品種登録者の住所 | 長野県長野市大字南長野字幅下692の2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 牧田弘 塚原一幸 上沼義人 前島勤 伊藤正 臼田彰 島津忠昭 大嶋由治 三浦小四郎 宮下忠博 堀親郎 赤羽二三男 三木昌平 塩沢淳一 今川博司 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「越後」に「新水」を交配して育成されたものであり,果実の形が円,大きさが400g程度で育成地(長野県下伊那郡高森町)において9月上中旬に成熟する青なしである。 樹勢は中間,新梢の長さはやや長,枝梢の太さ及び節間長は中,新梢の色は茶褐,短果枝の着生はやや多,花芽の形は長楕円,大きさは中である。成葉の形は卵,先端の形は鈍,基部の形はやや楕円,葉の大きさは中,葉柄の長さは短,葉柄比率は中である。花弁の大きさは中,開花直前の花色は淡桃,花弁の色は白,数は中,やくの色は淡紅,花粉の有無は有である。果実の形は円,果形指数及び梗あの深さは中,広さはやや広,ていあの深さはやや浅,広さはやや広,有てい果の有無は混在,果実の大きさは400g程度でやや大,果皮の色は黄緑,果点の大きさはやや小,密度はやや疎,果面のさびはやや多,果梗の長さは短,肉梗の有無は無,果芯の形は短紡錘,大きさは小,果肉の色は雪白,硬さはやや軟,粗密はやや粗,切り口の褐変は軽,甘味はやや高,酸味は弱,香気は少,果汁の多少はやや多,種子の形は卵,大きさは中である。成熟期はやや早で育成地において9月上中旬,みつ症の発生は無,貯蔵性はやや短である。 「二十世紀」と比較して,新梢の色が茶褐であること,果点の密度が疎いこと,果面のさびが多いこと,肉梗が無いこと等で,「翆星」と比較して,花弁の数が少ないこと,やくの色が淡いこと,有てい果が混在すること,酸味が弱いこと等で,「幸水」と比較して,有てい果が混在すること,果皮の色が黄緑であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和48年に長野県農業試験場下伊那分場(現長野県南信農業試験場,長野県下伊那郡高森町)において,「越後」に「新水」を交配し,翌年播種,58年に選抜されたものであり,以後,高接ぎで増殖を行いながら特性の調査・確認を行って,平成6年に育成を完了したものである。 |
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