北の魔王軍(北軍)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 19:25 UTC 版)
「魔法少女プリティ☆ベル」の記事における「北の魔王軍(北軍)」の解説
“黒龍”ドゥール・ヴァリオン 北の魔王。「“黒龍”(シュヴァルツ・ドラッツェ)」・「“北の大地と嵐を統べる魔王”」の二つ名をもつ。黒髪の威厳ある壮年男性の姿をしているが、多かれ少なかれ人間である他の魔王と違い、七眼十二翼の暗黒龍が人間の姿をとった完全な人外の存在。全ての能力が高い最強の魔王とされ、10年前には世界征服に乗り出した。しかし、四代目プリティ☆ベルとの戦闘中に突如出現した天界の謎の兵器「イナゴの穴」を撃破するために力を使い果たし、後に四代目プリティ☆ベルに敗れ、以後傷を癒しながら雌伏のときを過ごしていた。 リィン・ロッドの覚醒に際しては、新プリティ☆ベルの出現を阻止すべく、ミルココを殺害してリィン・ロッドを奪おうとするが、厚志を気に入って和解し、モカを送り込んで彼の護衛に付かせている。 基本的には厳格で自身にも他者にも容赦のない性格をしているが、同時に公正でもあり部下にとっては頼れる魔王である。ただし、本質は「龍」であるため、人間同士の機微には疎い。シリアスなキャラクターだが、上記の通り人間の感情などを理解しきれていないため、マスケレイタが北軍に来た時はダッチに「体で繫ぎ止めろ」と真顔で命令するというギャグシーンを演じた(本人は全くの無自覚)。 その能力は「災害」と評され、一度本気を出せばその余波だけで世界中の天使・魔族が恐れおののくほど。「一切の小細工抜にただひたすらに強大」というシンプルな強さを持つ反面、繊細な作業は苦手にしている。 “隠密斥候(シークレット・スカウター)”ダッチ・アイス 北軍斥候部隊のリーダー。見た目はミルココとさして変わらない幼い少女だが、戦闘中はほとんど全裸に近いセクシーな格好をしている(作者曰く、「読者には申し訳程度に隠してはいるが実際には丸見え」)。亜空間を自在に移動する能力をもち、30メートルまでならミルココにさえ気付かれずに近づくことができる。 見た目通り基本的に無邪気で子供っぽい性格で、登場当初はドゥール・ヴァリオンの指示を受け、ミルココからリィン・ロッドを奪おうとするが厚志に阻まれて戦意を喪失。リィン・ロッドを奪う任務もなくなったため、以後頻繁に厚志の家に遊びに来るようになり、ミルココやエリと遊ぶなど和気あいあいと過ごしている。 年齢は10歳か11歳ほどで、発生時、既に肉体年齢が10歳相当だったため、事実上は21歳とのこと。 秘匿中の秘匿の切り札として、ドゥール・ヴァリオンが自らを『ダッチの部下として登録する』ことで、ザイニンと同様に疑似的に亜空間能力を発揮させて彼を召喚するというものがある。「ダッチの部下として、彼女に逆らえなくなる」という巨大なリスクを伴うが、完全な人外であるドゥール・ヴァリオンであるがゆえに、その研ぎ澄まされた嗅覚と本能で無垢な彼女を無条件に信頼し、実行した。 ザイニン ダッチの7人の部下たち。切断熱線(カッティング・バーナー)という強力な攻撃魔術と、モカよりは弱いものの邪眼とガンドを使う。いずれも厚志には全く通用しなかったが、それでも正規の軍人であるため純粋な戦闘力は下手なチンピラ魔族たちよりもはるかに高い。 「ザイニン」という名前はダッチがドゥール・ヴァリオンから彼らをつけられた際、「こいつらは罪人だ」と紹介されたのを「ザイニンという名前」と勘違いしたことが由来。あくまで「魔王の法に照らしての罪人」であり人間から見た場合必ずしも悪人・犯罪者というわけではない。 上官であるダッチとの仲は良好で、身の回りの世話から食事の用意まで行い、全員の娘であるかのように慈しんでいる。 皮を貼り付けた骸骨のような見た目に拠らず、性格は全員常識的かつ献身的。
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