分布と地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:12 UTC 版)
九州南部の平地を中心に分布しており、鹿児島湾北部を囲む地域において最も厚く、湾から遠ざかるに従って薄くなり熊本県人吉市や水俣市、宮崎県宮崎市にも分布している。鹿児島県内でおおむね数10メートル程度、最大約150メートルの厚みがある。鹿児島市北西部から日置市にかけて広がる丘陵地や、鹿屋市を中心として広がる笠野原台地は、ほぼ全体がシラスで形成されている。また、霧島市付近に広がるテーブル状の丘陵群は別の地層の上にシラス層が重なるようにして形成されている。上面は平坦になっておりシラス台地と呼ばれる台地を構成している。 詳細は「シラス台地」を参照
※この「分布と地形」の解説は、「シラス (地質)」の解説の一部です。
「分布と地形」を含む「シラス (地質)」の記事については、「シラス (地質)」の概要を参照ください。
分布と地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 21:41 UTC 版)
薩摩半島南部には南薩台地、大隅半島中部には大根占台地、笠野原台地、野井倉原など比較的平坦で広いシラス台地が分布する。薩摩半島中部には中薩台地と総称される台地群が、大隅半島北部から鹿児島湾北部地域にかけては曽於台地および姶良台地と総称される台地群がそれぞれ分布しており、台地と谷が交錯した地形となっている。中薩台地の代表的なものとして吉野台地、恋之原など、姶良台地の代表的なものとして十三塚原、春山原、須川原などがある。薩摩川内市からさつま町にかけての川内川流域には狭小な台地群が散在する。 シラス台地の最上部は台地面あるいは台地原面と呼ばれ、きわめて平坦な地形となっている。台地面の高さは姶良カルデラや阿多カルデラから離れるに従って緩やかに低くなる傾向が見られる。台地面はおおむね火砕流が堆積した直後の地形を表している。台地面の所々には幅が広く浅い谷があり、台地面の縁に段丘(高位段丘)が見られる。谷底を常時流れる川はなく、シラス台地形成直後の布状洪水や大雨による一時的な洪水によって形成されたと考えられている。 シラス台地の縁部は落差20-100メートル程度の急崖となっており、地元でホキあるいはホッと呼ばれるガリ地形が多く見られる。乾燥したシラスは剪断強度が高く急崖でも比較的安定するが、水分を多く含むと強度が低下するため大雨などによって崩壊しやすい。崖の下には河岸段丘(低位段丘)や氾濫原からなる深い谷がある。この谷は所々にくびれを持った細長い形状であり、最奥部は半円形を呈している。深い谷は、常時水が流れる川の浸食によって形成されたと考えられている。シラス台地の場所と特徴シラス台地は、鹿児島県鹿屋市にある笠野原を筆頭に、南九州に広く分布しています。 まずは、シラス台地という名前の由来と、台地の成り立ちについて確認しましょう。 そもそもシラスとは? 「シラス」という言葉の由来は、「白い砂」であるといわれています。この白い砂の正体は、火山の噴火によって降り積もった火砕流・火山灰などの堆積物です。 しかし、全国にある同じような台地を全てシラス台地と呼ぶわけではありません。鹿児島県では白砂を「シラス」と呼ぶ風習があったため、「シラス台地」という呼称が生まれたようです。
※この「分布と地形」の解説は、「シラス台地」の解説の一部です。
「分布と地形」を含む「シラス台地」の記事については、「シラス台地」の概要を参照ください。
- 分布と地形のページへのリンク