作中のうんちく話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 01:59 UTC 版)
「高校教師 (1993年のテレビドラマ)」の記事における「作中のうんちく話」の解説
ここでは、作中で羽村が語る様々なうんちくなどについて記述。 第1話 「月の話」 地球の引力は毎年少しずつ弱まっているとされ、その影響で月が年々地球から離れているとのこと。羽村によると「いずれ人間の体重が軽くなって空も飛べるかもしれないが、仮にそうなるとしても5000億年後の話」と説明している。 羽村の自宅に初めて訪れた繭が、部屋に置かれた月の欠片を見つけたことにちなんで彼が話す。 第2話 「コウテイペンギンの話」 南極にいるコウテイペンギンは集団で岸壁に押し合いへし合い立つことがあり、その内どれか一匹を生贄にして海に落とすことで、天敵であるアザラシが海中にいるかどうかを確認するという話。羽村は続けて、「この卑怯とも言える行動はリチャード・ドーキンスが指摘する利己的な遺伝子である」との考えを述べる。 千秋とレストランに訪れた羽村が食事をしながら話す。また、その後電話で繭にも話す。 第3話 「カマキリの共喰いの話」 カマキリのメスは交尾中にすきあればオスを食べようとし、その頭部を食べることで抑制されていた性行為がより活発化されるというもの。 羽村が、生物準備室で新庄と昼食を取りながら話す。 「人間には3つの“顔”がある」という話 「人間には3つの顔がある。1つは自分の知る自分。2つ目は他人が知る自分。もう一つは本当の自分」というもの。 作中で羽村が読む本の中の一節。繭とバスに乗車した羽村がこの本を読み、彼女から内容を聞かれて上記の言葉を読み上げる。この話はその後も何度か羽村たちの会話で取り上げられ、その都度自分たちが持つ“顔”について色々と語られることとなる。 第4話 「アサガオの花はいつ咲くか」という話 アサガオの花は夏頃は朝に咲くが、秋になると開花時刻がどんどん早くなってついには真夜中に咲くというもの。作中の説明ではアサガオには生体時計があり、日没から日にちをまたいで約10時間後に花が咲くためこのようなことが起きるとのこと。 繭のクラスの生徒が彼女を除いて羽村の授業をボイコットしたため、授業を進めても仕方ないとの判断により彼女を前にこの話をする。 「普遍的な愛は進化の過程において何の意味も持たない」という話。 これは、元々三沢教授が生物学者として羽村に語った言葉。その後これを羽村なりに解釈し、「考え方によっては、母親が持つ母性ですら愛情ではなく、その後の見返りを求めて子供に執着しているだけとも言える。一言で言えば“人も含めて生き物はみな本質的に孤独”なのかもしれない」と結論づける。 繭と2人で水鳥がいる池に訪れた羽村が、ベンチに座りながらこの話をする。
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