事件後の主な動向
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2007年4月9日、中山は鹿児島県議選で旧・曽於郡区を分割して新設された志布志市・曽於郡区(定数1)より無所属で出馬し、2004年の補選で敗れた市ヶ谷ら2名に勝利し県議に復帰した。 2007年6月22日未明、森義夫が曽於市内で交通事故により死去。4月の県議選において旧・曽於郡区を分割して新設された曽於市区(定数1)で8選した後2か月弱での事故であった。享年73。選挙から90日を経ない欠員であったため、元職1名が繰り上げ当選。 2007年9月19日、福岡高等検察庁は、「踏み字」事件によりホテル経営者から特別公務員暴行陵虐罪で刑事告訴されていた元警部補(8月に鹿児島県警察を依願退職)を在宅起訴した。 2007年10月3日、鹿児島地方裁判所は、元被告人12名に勾留1日当たり1万2,500円の刑事補償金支払いを決定。 2007年10月23日、鹿児島地方検察庁が、「踏み字」を強要されたホテル経営者の男性に対し、拘置期間1日当たり1万2,500円、総額26万2,500円の刑事補償金支払いを決定。 2008年2月13日、法務省で行われた検察長官会同の席で、法務大臣鳩山邦夫が本事件について「冤罪と呼ぶべきではないと思う」と発言。会同の終了後、記者の質問に対して「冤罪という言葉は、全く別の人を逮捕し、服役後に真犯人が現れるなど百パーセント濡れ衣の場合を言い、それ以外の無罪事件にまで冤罪を適用すると、およそ無罪というのは全部冤罪になってしまうのではないか」と釈明した。 2008年3月18日、福岡地方裁判所は「踏み字」事件について、元警部補に対し、懲役10月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。元警部補はこの判決を不服として3月31日に福岡高等裁判所へ控訴したが、福岡高裁は9月9日に控訴を棄却。元警部補は最高裁判所への上告を断念し、特別公務員暴行陵虐罪での有罪が確定判決となった。 2008年6月23日、日本弁護士連合会製作で、事件を元にした短編ドキュメンタリー映画「つくられる自白 志布志の悲劇」のDVDが発売される。
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