中世哲学とは? わかりやすく解説

中世哲学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 06:24 UTC 版)

中世哲学(ちゅうせいてつがく)は、中世、具体的には5世紀西ローマ帝国が崩壊してから14世紀ルネサンスが起こるまでの時期の哲学のことである。論者により便宜的に、4世紀以前の教父哲学を含めて言うことがある。独立した哲学の研究の計画として理解される中世哲学は8世紀中ごろのバグダードおよび、8世紀最後四半世紀のカール大帝の宮廷を巡ってフランスで始まった [1]。中世哲学は、古代ギリシアローマで発展した古代文化の再発見の過程によって定義されることもあれば、神学的問題を扱い聖なる教義と俗界の学問を統合する必要によって定義されることもある。


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  60. ^ J・マレンボン『初期中世の哲学 480-1150』中村治訳、勁草書房、1992年5月30日、ISBN:978-4326100941、p191
  61. ^ J・マレンボン『初期中世の哲学 480-1150』中村治訳、勁草書房、1992年5月30日、ISBN:978-4326100941、p195-p196
  62. ^ Brentano, tr. Chisholm p.50
  63. ^ That is, our idea of a rabbit necessarily represents a rabbit. A mental state 'is a true similitude of the external thing, on account of which it represents (repraesentat) the external thing itself, and stands for it from its nature, just as an utterance denotes things by institution'.



中世哲学

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現実」の記事における「中世哲学」の解説

この区別は、現実存在(existentia)と本質存在(essentia)との区別として継承されていくこととなり、中世哲学においては普遍論争での唯名論(nominalism)と実念論(realism)との対立として現れている。類的概念実在性肯定する実念論では、アダム犯した罪を全ての人間が負うという原罪問題解決される。これに対して唯名論では、類的概念実在性否定された。この立場は、のちにイギリス経験論などに継承されていくことになる。

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中世哲学

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存在」の記事における「中世哲学」の解説

中世哲学のなかでもとくにトマス存在論においては、「存在そのもの」が主題とされた。「存在そのもの」はカテゴリー依存しておらず、現実態そのものであり、真にその名に値するものは神のみである、とする。神以外の存在者は被造物であり、essentia(本質)を通してのみ、existentia(存在)が与えられる、とされた。つまり、実体・量・性質等々カテゴリー与えられ、その形式のもとに「存在すること」が成立するうになる、とした。

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同一性」の記事における「中世哲学」の解説

中世哲学においては唯名論(nominalism)と実念論(realism)とが対立した普遍論争)。類的概念実在性肯定する実念論では、アダム他の人間とは同一であると考えられるため、アダム犯した罪を全ての人間が負うという原罪問題解決されるこのような立場では、本質的に同一であるものが、現実的に同一であると主張されていることになる。これに対して唯名論では、類的概念実在性否定され、たとえばある人間他の人間との差異性強調される

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