三段階論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:47 UTC 版)
三段階論とは、量子力学の認識論的問題、すなわち量子力学の測定問題および解釈問題を解決する実用的な理論形成手法として提唱された方法論である。唯物弁証論的な実体論的方法の明確化が革新的であった。 現象論的段階:量子力学の範疇に入る現象で測定にかかるものをそのまま記述する段階 実体論的段階:上記現象の方程式を作る前に、現象論的段階に出てこない実体(模型、粒子など)を知る(場合によっては新たに導入する)段階 本質論的段階:現象論的段階で記述される現象を、実体論的段階で導入した実体も含めて、方程式など主として数学的手法で記述する段階 坂田昌一と武谷は三段階論を基礎に研究を進め、坂田は名古屋大学を拠点に多くの研究者を輩出した。また、武谷は多くの研究室を訪れ、方法論を含め活発な議論を行い多くの刺激を与えた。朝永研究室にも盛んに訪問している。この中には南部陽一郎もいた。南部は、武谷の三段階論に関し、自分を坂田武谷哲学の信徒と述べている(南部陽一郎『素粒子論の発展』)。
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三段階論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 13:55 UTC 版)
宇野は経済学の研究を原理論・段階論(発展段階論と表記されることもある)・現状分析という三つの段階に分けた。原理論は論理的に構成された純粋な形での資本主義経済の法則を解明し、段階論は資本主義経済の歴史的な発展段階を把握し、現状分析では原理論や段階論の研究成果を前提として現実の資本主義経済を分析するものとした。この三段階論により、マルクスの『資本論』は原理論、レーニンの『帝国主義論』は段階論に属する著作として位置づけられ、資本主義経済が19世紀の自由主義段階から20世紀の帝国主義段階に移行しても『資本論』は原理論としての有効性を失わない、とされた。
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