クイル式駆動方式
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クイル式駆動方式(クイルしきくどうほうしき、英語:Quill drive、ドイツ語:Hohlwellen-Antrieb)は、鉄道車両で電動機などの動力伝達に用いられる無装架駆動方式の一方式である。
- 1 クイル式駆動方式とは
- 2 クイル式駆動方式の概要
- 3 関連項目
リンク式駆動方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 22:27 UTC 版)
「クイル式駆動方式」の記事における「リンク式駆動方式」の解説
リンク式は、上記のクイル式の弱点を改善したものである。主電動機、小歯車、大歯車は台車枠に幾何学的に固定され、相互の位置関係は変化しない。大歯車側面にゴムブッシュを介した2本のリンクが装着され、中間体に連結される。中間体には大歯車側と位相が90度異なる別の2本のリンクが出て、これが車輪と連結され駆動力を伝達する。大歯車と車輪(輪軸)との相対変位の吸収は、リンクとリンク結節部のゴムブッシュにより行う。 大歯車は歯車箱内に密閉されており異物侵入によるトラブルが解消されたほか、メンテナンス性も改善された。またクイル式は回転方向にも弾性支持となるため、空転時等に異常振動を発生する欠点があったが、リンク式では問題を生じていない。最も騒音の小さい駆動方式の一つである。動力の伝達順はモーター→小歯車→大歯車→リンク→中間体→リンク→車輪。 欧州では電気機関車、電車、共に多くの採用例がある。日本ではED60形、ED61形、ED71形、EF60形(1次車)、EF61形のクイル式駆動装置の改修時、EF200形の新造時に採用されたが、これ以降に登場した新型機関車は従来の吊り掛け駆動方式に戻されている。
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