ラージャ・ヨーガとは? わかりやすく解説

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ラージャ・ヨーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 19:19 UTC 版)

ラージャヨーガ(「王のヨーガ」の意)は、瞑想(ディヤーナ)によって心を涵養し、真実在への理解を深めて最終的に解脱を目指すヨーガの体系。古典ヨーガアシュターンガ・ヨーガ(八支ヨーガ)と密接に関連するが、厳密には多くの点で異なる。パタンジャリの『ヨーガスートラ』が初めて述べたところのものであり、サーンキヤ学派と密接に関連する[1]ヒンドゥー哲学の文脈においてはヨーガ学派と呼ばれる六派のひとつである。


  1. ^ K A Jacobsen & G J Larson Theory And Practice of Yoga: Essays in Honour of Gerald James Larson, p. 4.
  2. ^ 年代については14世紀とする説から16-17世紀頃とする説まである。
  3. ^ 伊藤武 『図説 ヨーガ大全』佼成出版社、2011年、97-99頁。ISBN 978-4-333-02471-1 
  4. ^ 佐保田鶴治 『ヨーガ根本教典』平河出版社、1973年、86頁。ISBN 4-89203-019-8 
  5. ^ この原語はサンスクリットのニローダ (nirodha) で、「抑制」(コントロール)の意とも解される。ニローダは仏教では四諦のひとつ滅諦であり「滅」と漢訳されるが、停止、制御、制限の意味がある。
  6. ^ 佐保田鶴治 『ヨーガ根本教典』平河出版社、1973年、66頁。 


「ラージャ・ヨーガ」の続きの解説一覧

ラージャ・ヨーガ(心身統一の道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:50 UTC 版)

ヴィヴェーカーナンダ」の記事における「ラージャ・ヨーガ(心身統一の道)」の解説

ラージャ・ヨーガは、瞑想により心を制御して合一目指すものであるとする。心身統一方法で、精神肉体両方働きかけるものであり、人間精神関わる他の3つのヨーガとは扱う対象異なる。書籍『ラージャ・ヨーガ』は、ニューヨークで講演記録と「パタンジャリヨーガ格言集」からなり全体として主にパタンジャリの『ヨーガ・スートラ』の八部門が詳しく解説されている。『ヨーガ・スートラ』は以下の8つ段階経て合一に至る道を記している。 禁戒ヤマ勧戒ニヤマ坐法アーサナ調息プラーナーヤーマ) 制感(プラティヤーハーラ) 凝念(ダーラナー) 静慮ディヤーナ三昧サマーディヴィヴェーカーナンダは、ラージャ・ヨーガはインド人ならではの精神科学であり、集中研究であると述べている。『ヨーガ・スートラ』の解釈それまでより実践的であり、プラーナ呼吸)とプラーナーヤーマ調息に関してハタ・ヨーガ生理学的要素加えられヨーガ実践しプラーナ制御することで「ほとんど全能、ほとんど全知」になることが可能であると主張している。彼の『ラージャ・ヨーガ』は、『ヨーガ・スートラ』、ヒンドゥー教伝承ブラフモ・サマージ等の近代ヒンドゥー教思想当時西洋科学である物理学心理学解剖学等、アメリカで人気のあった自然魔術系譜メスメリズム動物磁気療法)、オカルティズム代替医療等が混ざったものになっており、当時アメリカにいた精神治療家、信仰治療英語版)家、心霊主義降神術者、ニューソートのクリスチャンサイエンティスト、催眠術者なども無意識にプラーナ制御しているとした。 メソッド実践儀礼身心技法で非聖職者魂の救済直接求めメソジストクエーカー教などのキリスト教潮流背景に、実践的なラージャ・ヨーガは、当時アメリカで高み上るための身心技法として人気博した

※この「ラージャ・ヨーガ(心身統一の道)」の解説は、「ヴィヴェーカーナンダ」の解説の一部です。
「ラージャ・ヨーガ(心身統一の道)」を含む「ヴィヴェーカーナンダ」の記事については、「ヴィヴェーカーナンダ」の概要を参照ください。

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