マスメディアと英語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 15:10 UTC 版)
「日本における英語」の記事における「マスメディアと英語」の解説
欧米の映画や楽曲に関して、日本では邦題が付けられる場合もある。 1945年(昭和20年)9月15日発売の『日米会話手帳』は、年末までに360万部の売上を超えた。1946年(昭和21年) - 1951年(昭和26年)には、平川唯一アナ(英語ブームの元祖火付け役ともいわれる)によるラジオ講座『英語会話』が人気を呼んだ。逆に、心の中で戦争を引きずり英語を毛嫌いする人たちもいた。 1960年代からタイトルがカタカナの雑誌(その後アルファベットも)が登場し、特にファッション雑誌の紙面は、おしゃれな外来語由来の形容詞などで賑わっていった。 1960年代後半 - 1970年にラジオ番組デビューした、高崎一郎や小林克也といったディスクジョッキー(DJ)は、喋りの中に流暢な英語を散りばめた。その後も、特にFM放送においては英語が堪能なDJ(ハーフの人も多い)が続出した。 1978年(昭和53年)に多国籍編成バンド・ゴダイゴがリリースしたシングル『Monkey Magic』(日本テレビ開局25周年記念番組『西遊記』の主題歌で作詞は奈良橋陽子)は、全編が英語で当時は珍しかったが人気を博した。メインボーカルで主な作曲を担当したのは東京外国語大学英米語学科卒のタケカワユキヒデ。その後も英語を生かした曲を次々と発表した。 1979年(昭和54年) - 1994年(平成6年)まで、日本テレビ系列の『ズームイン!!朝!』には、アントン・ウィッキー(スリランカ出身)による「ワンポイント英会話」という生コーナーが平日毎朝あった。 1987年(昭和62年)には、テレビ朝日系列局で『CNNヘッドライン』が放送開始。バイリンガルの女性キャスターが多用された。商社やマスメディアの特派員など、日本企業の海外進出にともない、英語を含めた外国語を話せる帰国子女が増加していた背景もある。中でも山口美江(サンモール・インターナショナル・スクール出身)は、その後「元祖バイリンギャル」と呼ばれた。 長嶋茂雄、トニー谷(のトニングリッシュ)、ルー大柴(のルー語)などは、日本語の中に英単語を盛り込んだ会話で、しばしば注目を浴びた。 「NOW ON SALE」「Check it out!」「Don't miss it!」「Here we go!」などのフレーズは、例えばCMなどで常套句のように用いられた時期があり、世間に浸透した。
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