フォーレとは? わかりやすく解説

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フォーレ【Gabriel-Urbain Fauré】

読み方:ふぉーれ

[1845〜1924フランス作曲家歌曲室内楽曲・ピアノ曲などを多く作曲。「レクイエム」など。


フォーレ

【英】:Faure, Gabriel
[フランス]  1845~1924

執筆者: 実方 康介

 フランス南西部パミエで、教育家父親元に生まれた幼少時オルガン宗教音楽触れるうちに音楽才能見出され1854年からパリ古典宗教音楽学校ニデルメイエール学んだ
 1861年からは同校教職得たサン=サーンスピアノ作曲を学ぶようになり、同時代広範な音楽を知るようになった1865年卒業後はフランス各地教会オルガニスト歴任70年8月から約半年間は志願兵として普仏戦争参加74年よりパリマドレーヌ教会オルガン演奏するようになり、77年に同教会楽長となった70年代末は複数ドイツ旅行しヴァイマルではリスト出会っている。80年代には父の死きっかけとして名高いレクイエム作曲96年からパリ音楽院作曲対位法教授となり、ラヴェルケクランエネスクといった才能ある音楽家育てた

ピアノ独奏曲

ピアノ合奏

室内楽

管弦楽ピアノ


フォーレ

名前 Fauré; Faure

ガブリエル・フォーレ

(フォーレ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 01:31 UTC 版)

ガブリエル・ユルバン・フォーレGabriel Urbain Fauré, フランス語発音: ['gabʁjɛl 'yʁbɛ̃ 'fɔʁe], 1845年5月12日[注 1] - 1924年11月4日)は、フランス作曲家オルガニストピアニスト教育者フランス語による実際の発音はフォレに近い[3]


  1. ^ コープランドなどの初期の文献はフォーレが5月13日生まれであったとしている[1]。出生記録のその日付は「昨日生まれ」と読めることから、ネクトゥー、ジョーンズ、デュシェンらの専門家は5月12日を出生日としている[2]
  2. ^ ドゥフォール・ド・ソビアックの議会での立場については、文献により異なっている。ジョーンズは彼を「département(県や省)の議会代議士」と特定しており[10]、ジョンソンも同様である[11]。オーリッジは同じく彼は「アリエージュ県議会の議員」であったと述べ[12]、ネクトゥーは「代議院の上級公務員」(第二帝政ではPalais législatifとして知られていた議会)であると記載する[7]。デュシェンは議会には言及せず、ドゥフォール・ド・ソビアックについて「パリでアーキビストとして働く地元の男性」と述べている[13]
  3. ^ 後世の書き手はこう評する。「学校制服を着用したフォーレ少年の写真はチャペル・ロイヤルの少年隊の一人であったアーサー・サリヴァンに似ていなくもない[18]。」
  4. ^ フォーレはワーグナーの楽劇では一部を他に比べて好んでいた。『マイスタージンガー』、『パルジファル』、『指環』を愛する一方、『タンホイザー』と『ローエングリン』には生暖かい目を向けており、『トリスタンとイゾルデ』のことは忌み嫌っていた。デュシェンが推測するに、『トリスタンとイゾルデ』の「感情面と長さ - その過剰ぶり」がフォーレの美的感性と根本的に相容れなかったのではないかということである[47]
  5. ^ 彼の弟子であったアルフレード・カゼッラはフォーレが「性懲りのないカサノヴァの大きな、物憂げで官能的な目」を有していたと記している。パリの音楽界ではフォーレの門下生のうち、最も優れた才能を持つ数名は彼の婚外子なのではないかと噂されたほどである。この噂の内容が裏付けられたことはない[54]
  6. ^ フォーレ自身はこの作品についてこう述べている。「私の『レクイエム』について言うならば、恐らく本能的に慣習から逃れようと試みたのであり、長い間画一的な葬儀のオルガン伴奏をつとめた結果がここに現れている。私はうんざりして何かほかのことをしてみたかったのだ[62]。」
  7. ^ 1907年のパリ初演はヴァンセンヌ競馬場で行われたものの音響が極めて悪かったため、2回目の公演はオペラ座へ場所を移しての開催だった。1917年版の管弦楽改訂版はフォーレの依頼により、ロジェ=デュカスが担当した[81]
  8. ^ ヴィドールはこの翌年に選出されている[89]
  9. ^ フォーレとメサジェは、行き過ぎた愛国心から旧友が愚かに見られる危機に直面していることを懸念していた[99]。また、台頭する若手作曲家の作品を非難する傾向が強まっていることについても同様である。サン=サーンスはドビュッシーの『白と黒で』をこき下ろし、「こたる暴虐を働きうる男に対してはいかなる代償をもってしても学士院の門を閉ざさねばならない。こんなものはキュビストの絵画の隣にでも飾っておけ」と述べていた[100]
  10. ^ プーランクのみが6人組で例外的にフォーレの音楽を毛嫌いしていた。ネクトゥーはこれは奇妙なことであると述べているが、なぜなら6人組のうちでもプーランク「は澄んだ清明さと、彼自身が書く作品の歌唱的な特性、彼の魅力において、フォーレに最も近い」からである[103]
  1. ^ a b c Copland, Aaron. "Gabriel Fauré, a Neglected Master", The Musical Quarterly, October 1924, pp.573-586 (要購読契約)
  2. ^ Nectoux (1991), p.3; Jones, p.15; and Duchen, p.12
  3. ^ 発音例
  4. ^ a b Duchen, p.13
  5. ^ Nectoux (1991), p.3
  6. ^ Duchen, p.12
  7. ^ a b c Nectoux (1991), p.4
  8. ^ Duchen, p.2
  9. ^ Fauré in 1924, quoted in Duchen, p.14
  10. ^ a b c Jones, p.15
  11. ^ Johnson, p.27
  12. ^ Orledge, pp.5-6
  13. ^ Duchen, p.15
  14. ^ Nectoux (1991), p.5
  15. ^ a b c d e f g h i j k Nectoux, Jean-Michel. "Fauré, Gabriel (Urbain)", Grove Online, Oxford Music Online, 2023年6月23日閲覧。(要購読契約)
  16. ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、2006年、245ページ。ISBN 4-7872-7208-X
  17. ^ Nectoux, p.6
  18. ^ Henderson, A. M. "Memories of Some Distinguished French Organists – Fauré", The Musical Times, September 1937, pp.817-819 (要購読契約)
  19. ^ Jones, p.16
  20. ^ Fauré in 1922, quoted in Nectoux (1984), pp.1-2
  21. ^ Nectoux (1984), p.2
  22. ^ Nectoux (1991), p.502; and Jones, p.20
  23. ^ Nectoux (1991), p.12
  24. ^ Nectoux (1991), p.508
  25. ^ Nectoux (1991), p.15
  26. ^ a b Jones, p.21
  27. ^ Duchen, p.28
  28. ^ Nectoux (1991), p.503
  29. ^ a b c Duchen, p.31
  30. ^ a b Jones, p.27
  31. ^ a b Duchen, p.32
  32. ^ Nectoux, p.18
  33. ^ Vallas, p.135
  34. ^ Jones, p.28 and Grove
  35. ^ a b Jones, p.28
  36. ^ Jones, p.29
  37. ^ See, for example, Henderson, A. M. "Memories of Some Distinguished French Organists – Fauré", The Musical Times, September 1937, pp.817-819 (要購読契約) and Orrey, Leslie. "Gabriel Fauré, 1845–1924", The Musical Times, May 1945, pp.137-139 (要購読契約)
  38. ^ Henderson, A. M. "Memories of Some Distinguished French Organists – Fauré", The Musical Times, September 1937, pp.817-819 (要購読契約)
  39. ^ a b Nectoux (1991), p.41
  40. ^ Duchen, p.17
  41. ^ a b c d Jones, p.33
  42. ^ Nectoux (1991), p.80
  43. ^ a b Jones, p.50
  44. ^ Jones, p.51
  45. ^ Wagstaff, John and Andrew Lamb. "Messager, André", Grove Music Online, Oxford Music Online, 2023年6月23日閲覧。(要購読契約)
  46. ^ Nectoux (1991), p.39
  47. ^ Duchen, p.58
  48. ^ a b Jones, p.52
  49. ^ Nectoux, p.37
  50. ^ a b Nectoux, p.38
  51. ^ Duchen, p.66
  52. ^ Willmer, E. N. "Emmanuel Fauré-Fremiet, 1883–1971", Biographical Memoirs of Fellows of the Royal Society, Vol. 18 (November 1972), pp.187-221 (要購読契約)
  53. ^ Fauré-Fremiet", WorldCat, 2023年6月23日閲覧。
  54. ^ Duchen, p.63
  55. ^ Duchen, Jessica. "A still, small voice", The Guardian, 24 November 1995, p.A12
  56. ^ Nectoux (1991), p.181
  57. ^ Orledge, pp.16-17
  58. ^ Nectoux (1991), pp.282-285
  59. ^ Duchen, p.69
  60. ^ Nectoux (1991), p.26
  61. ^ Oliver, pp.215-217
  62. ^ 『ガブリエル・フォーレ 1845-1924』p.83
  63. ^ Duchen, p.80
  64. ^ Jones, p.31
  65. ^ Duchen, pp.95-97
  66. ^ Orledge, p.14
  67. ^ Orledge, p.15; and Duchen, pp.98–99
  68. ^ Duchen, p.105
  69. ^ Duchen, p.105; Johnson, p.253; Jones, p.68; Nectoux, p.185; and Orledge, p.15
  70. ^ Nectoux, p.181; and Duchen, p.108
  71. ^ Nectoux (1991), p.224
  72. ^ Orledge, p.15
  73. ^ Jones, p.65
  74. ^ Jones, p.78
  75. ^ Nectoux (1984), pp.224-225
  76. ^ Orledge, p.16
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  78. ^ Nectoux (1991), p.307
  79. ^ Nichols, p.103
  80. ^ Prunières, Henry, quoted in Copland.
  81. ^ Nectoux (1991), p.370
  82. ^ Orledge, p.21
  83. ^ Nectoux, p.267
  84. ^ Woldu, Gail Hilson. "Gabriel Fauré, directeur du Conservatoire: les réformes de 1905", Revue de Musicologie, T. 70e, No. 2e (1984), pp.199-228, Société Française de Musicologie. French text. (要購読契約)
  85. ^ a b Nectoux (1991), p.269
  86. ^ Jones, p.110
  87. ^ a b Nectoux (1991), p.270
  88. ^ a b Jones, p.133
  89. ^ Near, p.vi
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  93. ^ Moore, p.547
  94. ^ a b Anderson, p.156
  95. ^ Anderson, Robert. "Review: Insights", The Musical Times, February 1985, pp.93-94 (要購読契約)
  96. ^ Jones, p.10
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  98. ^ Jones, pp.160-161
  99. ^ Jones, pp.162-165
  100. ^ Nectoux (1984), p.108
  101. ^ Caballero, Carlo. "Review: Gabriel Fauré: A Musical Life", 19th-Century Music, Vol. 16, No. 1 (Summer, 1992), pp.85-92 (要購読契約)
  102. ^ Nectoux (1991), p.277
  103. ^ Nectoux, p.434
  104. ^ Jones, p.202
  105. ^ Perreau, p.3
  106. ^ Jones, p.192
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  108. ^ Duchen, p.212
  109. ^ a b Nectoux (1991), p.469
  110. ^ Nichols, Roger. "Henri Rabaud", BBC Music, 2012年4月1日閲覧。
  111. ^ Orrey, Leslie."Gabriel Fauré, 1845–1924", The Musical Times, May 1945, pp.137-139 (要購読契約)


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