フェルミ縮退とは? わかりやすく解説

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フェルミ‐しゅくたい【フェルミ縮退】

読み方:ふぇるみしゅくたい

フェルミ粒子の系が最低のエネルギー状態で示す縮退電子などのフェルミ粒子パウリの原理により、2個以上の粒子一つエネルギーおよびスピンの状態を占めることができない。したがって、その系を構成するすべてのフェルミ粒子エネルギーの低い順から占有することになる。この状態をフェルミ縮退といい、室温程度金属中の自由電子恒星の中心核白色矮星中性子星などで生じる。


フェルミ縮退

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/25 14:29 UTC 版)

フェルミ縮退(フェルミしゅくたい、英語: Fermi degeneracy[1])とは、金属などの高密度な物質において、フェルミ粒子が取れる量子状態が強く限定されていることにより、古典論では説明できない物性を示すことをいう。フェルミ縮退している物質を、縮退物質(degenerate matter)[1]と呼ぶ。


  1. ^ a b 『理化学英和辞典』 研究社(1999年)


「フェルミ縮退」の続きの解説一覧

フェルミ縮退

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:12 UTC 版)

物質の状態」の記事における「フェルミ縮退」の解説

詳細は「フェルミ縮退」を参照 極めて高い圧力下では、通常の物質縮退総称される特別な態となる。このような高圧状態は、白色矮星中性子星等の原子核合成燃料使い果たした恒星内部存在する信じられているため、天体物理学的な興味持たれている。 電子縮退白色矮星地殻みられる状態である。電子原子束縛されているものの、隣接した原子へも移動することができる。一方中性子縮退中性子星みられる状態である。巨大な重力による圧力原子圧縮され電子電子捕獲によって陽子結合し中性子の超高密度の塊となっている。(通常では原子核外にある自由中性子15未満半減期崩壊するが、中性子星では他の要因により中性子安定となっている。)

※この「フェルミ縮退」の解説は、「物質の状態」の解説の一部です。
「フェルミ縮退」を含む「物質の状態」の記事については、「物質の状態」の概要を参照ください。


フェルミ縮退

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 15:37 UTC 版)

シュレディンガー音頭」の記事における「フェルミ縮退」の解説

フェルミ縮退。フェルミ粒子パウリの排他律のため低温でも高いエネルギー準位まで満たされた独特の分布をとる。完全にフェルミ縮退した粒子占有数分布はフェルミエネルギー以下で1、それ以上では0という階段関数になる。

※この「フェルミ縮退」の解説は、「シュレディンガー音頭」の解説の一部です。
「フェルミ縮退」を含む「シュレディンガー音頭」の記事については、「シュレディンガー音頭」の概要を参照ください。

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