でんし‐ほかく〔‐ホクワク〕【電子捕獲】
電子捕獲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 01:12 UTC 版)
電子捕獲(でんしほかく、electron capture、略称:EC)とは、原子核の放射性崩壊の一種である。電子捕獲では、電子軌道の電子が原子核に取り込まれ、捕獲された電子は原子核内の陽子と反応し中性子となり、同時に電子ニュートリノが放出される。捕獲される電子は普通はK殻の電子であるが、L殻やM殻の電子が捕獲される場合もある。
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電子捕獲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 11:10 UTC 版)
詳細は「電子捕獲」を参照 陽子が軌道上の電子を捕獲して中性子に換わり、電子ニュートリノと特性X線を放つ現象。ベータ粒子は放出しない。ε または EC (electron capture) と略される。書籍によって「軌道電子捕獲」と記述されることもある。 p + + e − ⟶ n + ν e {\displaystyle {\ce {p^{+}{}+{\mathit {e}}^{-}->{\mathit {n}}{}+\nu _{\mathit {e}}}}} 原子番号が一つ小さい元素に変化する。崩壊のメカニズムは大きく異なるものの、原子番号が一つ小さい同重体となる結果だけを見れば、β+崩壊と電子捕獲は同じものといえる。 Ar 18 37 ⟶ Cl 17 37 {\displaystyle {\ce {_{18}^{37}Ar -> _{17}^{37}Cl}}} 、アルゴン37から塩素37(半減期 36日)
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