電子捕獲とは? わかりやすく解説

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でんし‐ほかく〔‐ホクワク〕【電子捕獲】


電子捕獲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 01:12 UTC 版)

電子捕獲(でんしほかく、electron capture、略称:EC)とは、原子核放射性崩壊の一種である。電子捕獲では、電子軌道電子が原子核に取り込まれ、捕獲された電子は原子核内の陽子と反応し中性子となり、同時に電子ニュートリノが放出される。捕獲される電子は普通はK殻の電子であるが、L殻やM殻の電子が捕獲される場合もある。


  1. ^ Ohtsuki, T.; Yuki, H.; Muto, M.; Kasagi, J.; Ohno, K. (2004), "Enhanced Electron-Capture Decay Rate of 7Be Encapsulated in C60 Cages", Phys. Rev. Lett., 93, 112501/1-112501/4.
  2. ^ 竹内正博、水石和子、山野辺秀夫 ほか、電子捕獲型検出器を用いるガスクロマトグラフィーによる魚介類中のトリブチルスズ化合物の定量 分析化学 1987年 36巻 3号 p.138-142, doi:10.2116/bunsekikagaku.36.3_138
  3. ^ 金沢純、電子捕獲ガスクロマトグラフィーによる米粒中のBHCの定量 農薬の残留分析に関する研究(第4報) 分析化学 1966年 15巻 9号 p.928-933, doi:10.2116/bunsekikagaku.15.928
  4. ^ a b 放射線診療技術研修支援システム 日本獣医師会
  5. ^ a b 鈴木朗史、鈴木武彦、高橋聖 ほか、外部被ばく個人線量測定用OSL線量計の諸特性 日本原子力研究開発機構 2015年3月 JAEA-Technology 2014-049
  6. ^ OSL線量計(InLight、Albedo、nanoDot) 長瀬ランダウア株式会社
  7. ^ 下岡順直、長友恒人、石英・長石を試料とした光励起ルミネッセンス年代測定法の基礎研究 RADIOISOTOPES 2001年 50巻 9号 p.381-389, doi:10.3769/radioisotopes.50.9_381
  8. ^ 鴈澤好博、高橋智佳史、三浦知督、清水聡、光ルミネッセンスと熱ルミネッセンスを利用した活断層破砕帯の年代測定法 地質学雑誌 2013年 119巻 11号 p.714-726, doi:10.5575/geosoc.2013.0052
  9. ^ 幡谷竜太、白井正明、浅海成堆積物のOSL年代測定 第四紀研究 2003年 42巻 5号 p.347-359, doi:10.4116/jaqua.42.347


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電子捕獲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 11:10 UTC 版)

ベータ崩壊」の記事における「電子捕獲」の解説

詳細は「電子捕獲」を参照 陽子軌道上電子捕獲し中性子に換わり、電子ニュートリノ特性X線放つ現象ベータ粒子放出しない。ε または EC (electron capture) と略される書籍によって「軌道電子捕獲」と記述されることもある。 p + + e − ⟶ n + ν e {\displaystyle {\ce {p^{+}{}+{\mathit {e}}^{-}->{\mathit {n}}{}+\nu _{\mathit {e}}}}} 原子番号一つ小さ元素変化する崩壊メカニズム大きく異なるものの、原子番号一つ小さ同重体となる結果だけを見ればβ+崩壊と電子捕獲は同じものといえる。 Ar 18 37Cl 17 37 {\displaystyle {\ce {_{18}^{37}Ar -> _{17}^{37}Cl}}} 、アルゴン37から塩素37半減期 36日)

※この「電子捕獲」の解説は、「ベータ崩壊」の解説の一部です。
「電子捕獲」を含む「ベータ崩壊」の記事については、「ベータ崩壊」の概要を参照ください。

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