ファンネルマーク
ファンネルマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 13:11 UTC 版)
ファンネルマークは煙突につけられた所有者を識別するマークで、比羅夫丸・田村丸就航翌年の1909年(明治42年)、かつて官設鉄道が創業時から1885年(明治18年)まで所属していた工部省の「工」の赤文字をファンネルマークとすることを「鉄道院汽船塗装規程第4条」で規定し、以後長らく「工」が使われてきたが、1964年(昭和39年)建造の津軽丸(2代)からは、151系「こだま」形特急電車に取り付けられた日本国有鉄道「JNR」(Japanese National Railways)を図案化したマークを赤色(7.5R4/14)にし、ファンネルマークとして使用した。しかしこのマークのオリジナルの縦横比は1:8とファンネルマークには横長過ぎたため、松前丸(2代)以外の津軽丸型第1~5船では縦横比1.5:8に修正のうえ、煙突にはJNRマークが収まる白鉢巻塗装を施し、本船および、それ以降に建造された渡島丸型 6隻では、さらに2:8に修正し、鉢巻もそれに合わせ太くし、その鉢巻上に貼り付けられた。 1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化により青函連絡船はJR北海道に継承され、船籍港は国鉄本社のあった東京から青函連絡船母港の函館に変更され、ファンネルマークもJR北海道のマーク「JR」 (コーポレートカラーはライトグリーン)に変更されたが、JNRほど横長ではないJRマークを、変形することなくJNRが収まっていた太さの異なる鉢巻に合わせた大きさで作成されたため、大小2種類のJRマークが出現した。なお、ジェノヴァ国際博覧会の展示船への改造時に、ファンネルマークは「JNR」に戻され、船籍港も東京に戻された。
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