ピラミッド-テキスト 【Pyramidtexts】
ピラミッド・テキスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:33 UTC 版)
ピラミッド・テキスト(The Pyramid Texts)は、古代エジプト既知最古の、古王国に遡る聖典[1][2]。
- ^ Malek 2003, p. 102.
- ^ Allen 2005, p. 1.
- ^ a b c 古代オリエント集. 筑摩書房. (1978年4月30日)
- ^ a b c Kodai ejiputojin. David, Ann Rosalie., Kondō, Jirō, 1951-, 近藤, 二郎, 1951-. 筑摩書房. (1986). ISBN 4-480-85307-3. OCLC 673002815
- 1 ピラミッド・テキストとは
- 2 ピラミッド・テキストの概要
- 3 関連項目
ピラミッド・テキスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 15:10 UTC 版)
詳細は「ピラミッド・テキスト」を参照 ウナスのピラミッド最大の発見は最古のピラミッド・テキストであり、これは現存する古代エジプト宗教文献の中でも最古級と言えるものである。墓室にピラミッド・テキストをあしらうことにより、ウナスはその後の第6王朝から古王国時代最後の第8王朝にかけて約200年続く信仰形態に先鞭を付けたのである。 総数283の呪文は声に出して唱えるものだが、ウナスのピラミッドでは通廊、控えの間、墓室それぞれの壁面に刻まれており、記号は青色で塗装されている。これらは現存するピラミッド・テキストの中でも最も完本に近いものである。この呪文は死後の世界で障害となる敵や力から王を守らんとするものであり、そのために来世で王の神聖な父となる太陽神ラーの助力を求めるものである。ウナスのピラミッドの建設者達はこれらのテキストをピラミッド内室に書き込むことで、葬祭儀礼が途絶えた後も王が呪文の効果を享受できるように計らったのである。故に、ウナスのピラミッドにみえるピラミッド・テキストは儀礼の指示書きと実際に発する言葉とを組み合わせたものとなっており、王の葬祭神殿における宗教儀式でこれらの動作・発語が行われていた様を詳細に知ることが出来る。 ウナスのピラミッドにテキストが良好な状態で保存されていたため、これらのテキストはファラオのバー(魂)が読めるよう配されていたことが判った。ファラオのバーは再生の呪文によって石棺より現れ、その周囲は防御の呪文と供物によって守られる。バーはその後、ファラオをドゥアトに住まうオシリス神と同格化する呪文の効力によって墓室を出で、アケト(英語版)を模した控えの間へと移動する。ウナス墓所の控えの前に彫られた呪文群には「食人の讚歌」として知られる2節が含まれているが、これらはファラオが神も人も区別なく食らいながら嵐の空を飛び天界へと向かう様を描写している。この行為によってファラオは神々の生命力を得るのである。そしてウナスのバーは日が昇る方角である東へ向けて、ピラミッドの石段と葬祭神殿に設けられた偽扉を乗り越える。最終的に、左折したバーはピラミッドの通廊を通り抜けて、天空に坐すラー神と合流するのである。 ウナスのピラミッドにみえる呪文の一例として、第217番は以下の様な内容である。 Re-Atum, this Unas comes to youA spirit indestructibleYour son comes to you This Unas comes to you May you cross the sky united in the dark May you rise in lightland, the place in which you shine!
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