ナマコの文化とは? わかりやすく解説

ナマコの文化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 06:28 UTC 版)

ナマコ」の記事における「ナマコの文化」の解説

日本人ナマコ関わり古く712年編纂された日本最古歴史書『古事記』にその記述見える。天孫降臨の際、アメノウズメ猿女君始祖)がたちを集め神の御子天孫たるニニギ)に仕えるか」と問うたとき、ナマコだけが答えなかった。怒ったアメノウズメ小刀ナマコの口を裂いた、という内容記されている。 『古事記』にはすでに「海鼠」という語が登場しているが、当時はこれで「コ」と読んでいた。「ナマコ」とは本来は調理をしていない(生の)「コ」を指す言葉であった。この名残が、前述の「このわた」(「コ」の腸)、「いりこ」(煎り「コ」)、「このこ」(「コ」の子)という語に残っている。平安時代中期辞書である『和名類聚抄』には「老海鼠」「虎海鼠」などが掲載されている。『本朝食鑑』や『日本山海名産図会』など江戸時代食材図鑑にもナマコ紹介されており、ナマコ食の歴史長い夏目漱石小説吾輩は猫である』の中には初めナマコ食べた人物の胆力には敬服すべきだ、という一節もあり、食べ物としては意外な印象与え場合少なからずあったようである。 ナマコ和歌俳句題材にも選ばれ俳句では冬の季語とされている。「生きながらひとつに凍る海鼠かな」(松尾芭蕉)、「安々海鼠のごとき子を産めり」(夏目漱石)など、多く文人歌人たちにより様々な作品残されている。 「塗り箸ナマコをはさむ(難しいことの例え)」「ナマコ弱点のこと)」「ナマコ化けたよう(醜いものの例え)」など、ナマコに関することわざいくつかある。

※この「ナマコの文化」の解説は、「ナマコ」の解説の一部です。
「ナマコの文化」を含む「ナマコ」の記事については、「ナマコ」の概要を参照ください。

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