ダークリッジ【ダークリッジ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9399号 |
登録年月日 | 2001年 10月 18日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | ダークリッジ よみ:ダークリッジ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山根弘康、山田昌彦、栗原昭夫、永田賢嗣、佐藤明彦、吉永勝一、平川信之、岩波宏、松本亮司、角利昭、平林利郎、小澤俊治、角谷真奈美、岸光夫、中島育子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「巨峰」に「301-1(「巨峰」×「ナイアベル」)」を交配して育成されたものであり、果皮の色が紫黒、果粒が短楕円で極大粒の育成地(広島県豊田郡安芸津町)では8月下旬に成熟する早生種である。樹の拡がりは大、樹勢は強である。熟梢の太さは太、色は暗褐、節間横断面の形は円、表面の形状は細溝あり、幼梢先端の色は薄赤、巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は中、花性は両性、花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形、裂片数は5片、葉身横断面の形は樋状、葉縁鋸歯の形は両側直線、葉柄裂刻の一般的な形は開く、成葉上裂刻の一般的な形は閉じる、成葉の大きさは大、上面の色は暗緑、葉柄の色は淡紅、成葉の下面葉脈間の綿毛の密度は中、下面主脈上の綿毛の密度は粗、葉柄の綿毛の密度は無~極粗、中肋に対する葉柄の長さの比は短、葉柄の太さは中である。穂梗の太さは太、長さは中、色は緑である。果房の形は有岐円錐、大きさは極大、長さは中、着粒の密度は粗、果梗の太さは太、長さは長、色は黄緑である。果粒の形は短楕円、大きさは極大、果皮の色は青黒又は紫黒、果粉の多少は多、果皮の厚さは厚、果皮と果肉の分離性は中、果肉の色は不着色、肉質は中間、甘味は高、酸味は少、渋味は無~極少、香気はフォクシー、果汁の多少は中、種子の数及び形は中、大きさは大である。発芽期及び開花期は中、成熟期は早で育成地においては8月下旬である。果実の着色の難易は散光着色、花振いの多少はやや多、無核果粒の混入は少、裂果の多少は無~極少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は中、果実の日持ち性は短である。「巨峰」と比較して、成葉の裂片数が5であること、無核果粒の混入が少ないこと等で、「ハニーブラック」と比較して、果房が大きいこと、無核果粒の混入が少ないこと等で、「伊豆錦」と比較して、成葉上裂刻が浅いこと、果肉の着色が無いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和50年に農林水産省果樹試験場安芸津支場(現独立行政法人農業技術研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究部(広島県豊田郡安芸津町))において、「巨峰」に「301-1(「巨峰」×「ナイアベル」)」を交配し、57年に一次選抜、平成4年から系統適応性検定試験を実施して特性の調査を行い、10年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「ブドウ安芸津9号」であった。 |
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