ダイアトム
珪藻
【英】: diatom
同義語: ダイアトム
単細胞藻類。細胞を包む 2 個の被殻は非晶質シリカから成り、化石として保存される。 淡水、汽水、海水のいずれにも生息する。温帯から極地方にかけて多産し、遺骸{いがい}はけい藻軟泥をなす。けい藻化石含有量が 90 %を超える軟質岩石または土壌をけい藻土といい、良質なものは濾過剤{ろかざい}、吸収剤、研磨剤などに使用される。けい藻の大きさは 10μ から 100μ のものが多く、1,000 倍程度の顕微鏡下で鑑定される。けい藻は現在 2,000 種以上知られているが、化石としては上部白亜系より下位の地層からの産出は知られていない。近年、深海底掘削計画(DSDP)などによる深海底堆積物{しんかいていたいせきぶつ}、特に北太平洋の新第三系の研究に基づいてけい藻化石層序区分が設定され、地層の対比や堆積環境の考察における有効性が高く評価されるようになった。ただし、熱帯低緯度地域と中高緯度地域とではけい藻種の分布の違いのために、それぞれ異なった化石帯区分が適用されている。わが国においては、特に北海道の上部新生界の対比にけい藻化石が有効であるといわれている。 |
ダイアトム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/20 07:58 UTC 版)
ダイアトム(Diatome)はフランス産[注釈 1] のサラブレッド競走馬である。生産者と馬主はフランス人のギー・ド・ロチルド男爵で、フランス国内で走って良績をあげ、アメリカに遠征して当時の国際的な大競走の一つ、ワシントンDC国際ステークスに勝った。種牡馬として日本に輸入され、天皇賞馬クシロキングを出すなど好成績を残した。
*ダイアトム Diatomeの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シカンブル系(セントサイモン系) | [§ 2] | ||
父 Sicambre 1948 フランス産 | 父の父 Prince Bio1941 フランス産 | Prince Rose | Rose Prince | |
Indolence | ||||
Biologie | Bacteriophage | |||
Eponge | ||||
父の母 Sif1936 フランス産 | Rialto | Rabelais | ||
La Grelee | ||||
Suavita | Alcantara | |||
Shocking | ||||
母 Dictaway 1952 フランス産 | Honeyway 1941 イギリス産 | Fairway | Phalaris | |
Scapa Flow | ||||
Honey Buzzard | Papyrus | |||
Lady Peregrine | ||||
母の母 Nymphe Dicte1935 フランス産 | *ダイオライト | Diophon | ||
Needle Rock | ||||
Nanaia | Kircubbin | |||
Lannette | ||||
母系(F-No.) | 12号族(FN:12-e) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Rabelais:S4×S5 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
注釈
- ^ 産国については、フランス産とする資料とイギリス産とする資料がある。ここでは状況からフランス産とした。詳しくはノートページ参照。
- ^ 『日本の種牡馬録vol.III』 (白井透 1977, p. 270) および『日本の種牡馬録5』 (白井透 1987) による。『サラブレッド種牡馬銘鑑』第4巻 (「優駿」編集部 1977, p. 122) では、ダイアトムの収得賞金を1,643,013フランと90,000ドルとしている。両者の差は444,600フランであるが、当時の大レースの一つ、サンクルー大賞典の賞金が50万フランであるから、これは相当な差異である。『サラブレッド種牡馬銘鑑』には凡例がないため詳細は不明である。一方『日本の種牡馬録』では詳細ではないものの凡例があり、なおかつ各年毎の収得賞金の内訳も掲載されていることから、『日本の種牡馬録』の数字を記載した。英語版記事(en:Diatome)は1,643,013フランとしている。
- ^ 2005年から3歳馬が出走できなくなった。
- ^ 勝ったのは日本にも輸入されたボンモー(Bon Mot)だった[28]。
- ^ 実際には、これに先駆けて昭和48年(1973年)にダイアトムの産駒が少なくとも1頭、日本で走り、2勝をあげている。持込馬か外国産馬だと思われるが、詳細は不明[32]。
- ^ 各馬の詳細は『Family Tables of Racinghorses Vol.IV』 (サラブレッド血統センター 2003) 等を参照。
- ^ つまり、カルヴァンの母にダイアトムを配合して生まれたのがカルヴィニアである。
- ^ Average Distance、産駒の勝利した距離の平均値のことで、この値が10.5ハロン=約2100メートルであることを示す。
出典
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ダイアトム(GB)” (日本語). JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b c d “ダイアトムの血統表 | 競走馬データ” (日本語). netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年8月1日閲覧。
- ^ “ダイアトムの種牡馬情報” (日本語). 競馬ラボ. 株式会社Do Innovation. 2022年8月1日閲覧。
- ^ Martiniak.
- ^ ギイ・チボー 2004, p. 191.
- ^ a b c d Erigero.
- ^ Peters, Anne. “Fairway” (英語). Thoroughbred Heritage. 2013年3月15日閲覧。
- ^ a b A・フィッツジェラルド 1997, p. 10.
- ^ A・フィッツジェラルド 1997, p. 5.
- ^ A・フィッツジェラルド 1997, p. 6.
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- ^ A・フィッツジェラルド 1997, pp. 10–14.
- ^ A・フィッツジェラルド 1997, p. 24.
- ^ A・フィッツジェラルド 1997, pp. 14–16.
- ^ ギイ・チボー 2004, p. 200.
- ^ a b A・フィッツジェラルド 1997, p. 18.
- ^ サラブレッド血統センター 2003.
- ^ a b c d e f g A・フィッツジェラルド 1997, pp. 34.
- ^ a b c ギイ・チボー 2004, p. 204.
- ^ a b c A・フィッツジェラルド 1997, pp. 33–34.
- ^ a b A・フィッツジェラルド 1996, pp. 215.
- ^ GaloppSieger,horses master data Sigebert、2022年11月20日閲覧
- ^ A・フィッツジェラルド 1996, pp. 223.
- ^ a b c GaloppSieger,horses master data Diatome、2022年11月20日閲覧
- ^ “PRIX GANAY. LONGCHAMP. (4 YEAR-OLDS AND OVER, 1 MILE 2½ FURLONGS, GROUP I, 300,000 EUROS).” (フランス語). france-galop.com. フランスギャロ. 2012年3月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年3月16日閲覧。
- ^ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「GS-Diartome
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ a b ギイ・チボー 2004, p. 205.
- ^ A・フィッツジェラルド 1997, pp. 34–36.
- ^ ギイ・チボー 2004, pp. 204–207.
- ^ “Race Result Saint-Cloud, Fri, 4th Jun, 2010, PRIX DIATOME (3YO) of €34,000.00 3-y-o” (英語). irishracing.com. 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f 白井透 1977, pp. 230–231.
- ^ a b c d e f g 白井透 1987, pp. 270–271.
- ^ 白井透 1991, pp. 356–357.
- ^ 白井透 1998, p. 562.
- 1 ダイアトムとは
- 2 ダイアトムの概要
- 3 種牡馬時代
- 4 脚注
ダイアトム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 16:46 UTC 版)
ロスチャイルド家の銀行家ギー・ド・ロトシール男爵所有のダイアトムは、フランス勢としてはシーバード、リライアンスに次ぐ3番手の評価だった。 ダイアトムは2歳のときに1勝した後、3歳の春にノアイユ賞を勝ってクラシック候補に名乗りを挙げた。しかし、リュパン賞ではシーバードに敗れて2着、フランスダービー、パリ大賞典ではともにリライアンスに敗れて2着だった。秋にはプランスドランジュ賞(en:Prix du Prince d'Orange)に勝ち、凱旋門賞に挑んできた。 ロスチャイルド男爵の持ち馬からはもう1頭、ガネー賞を勝ったフリーライド(Free Ride)がダイアトムのためのペースメイカーとして出走してきた。フリーライドはサンクルー大賞典でシーバードに負けており、フリーライドもダイアトムも、シーバードやリライアンスを負かすには力が足りないと思われたが、それ以外の相手となら互角以上の期待が持たれた。
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