層序とは? わかりやすく解説

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そう‐じょ【層序】

読み方:そうじょ

地層重なっている順序


層序

読み方そうじょ
【英】: stratigraphy

(1) ある地区または地域地質記載一部で、その地域岩石区別性質厚さ重なり順序相互関係時代および対比に関するもの(stratigraphy)。
(2) 単に地層の累重関係を指す場合もある(stratigraphic succession, stratigraphic sequence)。また stratigraphy層序学とされる場合もあるが、層序学とは地層の分布産状岩質含有化石順序相互関係などを総合的に研究し生成年代新旧基準として地層区分し対比する地質学分野であり、層位学ともいう。W. Smith によって確立され地層累重の法則および地層同定の法則基本とし、19 世紀末までに、今日用いられている地質年代区分年代層序区分)の大綱が、層序学方法によって確立された。層序(stratigraphy)は、ある地域における地層新旧序列による区分を示す用語として用いられる
層序学方法によって解明され地層新旧順序は、地表付近における諸事象時間的変遷歴史)の記録であるから地球の歴史発達過程研究対象とする地質学主要な一分野をなす。層序地質学(stratigraphical geology)という用語もあり、地史学とほぼ同義用いられる場合もある。地層中に含まれる化石着目して地層対比し相対年代論ず分野を生層位学(または古生物年代論)という。

層序

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 16:16 UTC 版)

ニオブララ累層」の記事における「層序」の解説

ニオブララ累層スモーキーヒルチョーク部層ニオブララ累層発見され化石大半占め23鍵層分かれている。多く脊椎動物は層の上側から出土しニオブララ累層の層序が完全に理解される前にほぼ全て回収記載されていた。標本青灰色頁岩ないし黄色白亜呼ばれる層から出土したものとして記載されており、これは以前考えられていたように異な層序単位を示すものではなく、むしろ同じ露頭様々な地点確認される風化現象捉えられている。 フォートヘイズ石灰岩部層硬く巨大な石灰岩から構成されている。 ニオブララ累層海洋Pierre 頁岩の上存在し、Carlile 累層ベントン頁岩の下に位置する

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 06:57 UTC 版)

アッセリアン」の記事における「層序」の解説

ロシア層序学V・E・ラゼンチェフがアーティンスキアン分割しアッセリアン階1954年学術論文導入された。その時点ではアーティンスキアン下部ペルム系大部分占めていたが、現在ではより年代狭まっている。アッセリアンという名称はロシアバシコルトスタン共和国カザフスタンウラル山脈南部アッセルにちなんでいる。 アッセリアン階基底はシスウラリアン統およびペルム系基底同値であり、コノドント Streptognathodus isolatus(英語版) が初め出現する層序記録の場所として定義されている。国際標準模式層断面及び地点(GSSP)はカザフスタンアクトベ位置するウラル山脈のアイダララシュ川の谷に所在する

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 03:48 UTC 版)

バシキーリアン」の記事における「層序」の解説

バシキーリアン最上部、すなわちモスコビアン基底コノドントの種 Declinognathodus donetzianus(英語版) と Idiognathoides postsulcatus(英語版) の初出現あるいはフズリナの Aljutovella aljutovica の初出現に近い。 バシキーリアン基底コノドントの種 Declinognathodus noduliferus の初出現にあたる。基底国際標準模式層断面及び地点(GSSP)はアメリカ合衆国ネバダ州のアロー・キャニオンに分布するバトルシップ・ウォッシュ・累層にある。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 12:20 UTC 版)

サープコビアン」の記事における「層序」の解説

サープコビアン階1890年ロシア層序学セルゲイ・ニキーチン提唱し1974年ヨーロッパロシアの公式な層序に導入された。 サープコビアン基底コノドントの種 Lochriea crusiformis の初出現である。2020年4月現在サープコビアン国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は定められていないサープコビアン階最上部、すなわちバシキーリアン基底コノドントの種 Declinognathodus nodiliferus の初出現である。また、バシキーリアン基底サープコビアン階中の有孔虫 Globivalvulina bulloides の初出現、アンモナイトのホモセラス属のジェノゾーン、同じくアンモナイトの Isohomoceras subglobosum のバイオゾーンの僅かに上に位置するロシアの層序ではサープコビアン3つの亜階に区分されており、下からTarusian、Steshevian、Protvianで、セプルホフの近く地名タルーサと)にちなん命名された。イギリスの層序ではサープコビアン (lower Namurian) には3つの亜階があり、下からPendleian、Arnsbergian、Chokierianである。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:05 UTC 版)

ウォーディアン」の記事における「層序」の解説

ウォーディアン階1916年にヨハン・アウグスト・ウッデンが論文初め使用しアメリカ合衆国のパーミアン盆地英語版)のウォード累層英語版にちなん命名した1961年にグアダルピアン世の層序的下位分類として初め使用されるまで、ウォーディアンとグアダルピアン世はいずれアメリカ合衆国南部地域的に使用されているだけであった2001年国際層序委員会英語版)の時代区分認められた。 ウォーディアン基底アッセリアンローディアンキャピタニアンウーチャーピンジアンチャンシンジアン同じくコノドントの種の初出現で定義されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:00 UTC 版)

ローディアン」の記事における「層序」の解説

1961年アメリカ合衆国南東部使用され時代区分にはグアダルピアン世の下位分類としてウォーディアンキャピタニアンがあり、アメリカ合衆国南東部ペルム紀の層序とロシアの層序を対応させる研究の末、ウォーディアン階ロシアアーティンスキアン階の間にもう1つの階を導入する必要がある結論付けられた。1968年にはローディアン階確立されテキサス州ブリュースター郡分布する下部ウォード累層ロード・キャニオン部層にちなん命名された。2001年にはローディアン階国際層序委員会時代区分加えられ国際的に使用されるようになった

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 03:14 UTC 版)

ファメニアン」の記事における「層序」の解説

ファメニアン階1855年ベルギー地質学者アンドレ・デュモン提唱し1981年に Subcommission on Devonian Stratigraphy後期デボン系の層序に認めた。名称はベルギー南部リュクサンブール州マルシュ=アン=ファメンヌ由来するファメニアン階基底は Palmatolepis triangularis の初出現と一致するファメニアン最上部、すなわちトルネーシアン階基底石炭系基底)はかつてアンモナイトの種 Gattendorfia subinvoluta の初出現とされていたが、現在ではそれよりも下のシフォノデラ(英語版)属のコノドント Siphonodella praesulcata から進化した Sipohonodella sulcate の初出現で定義されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 03:29 UTC 版)

トルネーシアン」の記事における「層序」の解説

トルネーシアン階基底、すなわち石炭系基底はかつてアンモナイトの種 Gattendorfia subinvoluta が使用されていたが、現在では基底のすぐ上に位置する。現在では石炭系基底はシフォノデラ(英語版)属のコノドント Siphonodella praesulcata から進化して Sipohonodella sulcate が初出現する場である。トルネーシアン国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は南部フランスエロー県CabrièresLa Serre hill山頂近くである。 トルネーシアン階北アメリカ地域的な地質区分ではKinderhookian階と下部Osagean階に対応し中国ではTangbagouan階に対応するイギリスの層序では、トルネーシアン3つの亜階からなり、下からHastarian、Ivorian、下部Chadian(上部ビゼーアン階に入る)である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 03:14 UTC 版)

フラニアン」の記事における「層序」の解説

フラニアン階1879年フランス地質学者ジュール・ゴスレ(英語版)が提唱し1981年に Subcommission on Devonian Stratigraphy後期デボン系の層序に認めた。名前はベルギーの Frasnes-lez-Couvin にちなむ。 フラニアン階最上部、すなわちファメニアン階基底コノドント Palmatolepis triangularis の初出現で定義される

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:31 UTC 版)

スクトサウルス」の記事における「層序」の解説

スクトサウルス北ドヴィナ川産地において一般的な化石であり、完全度の高い6体以上の骨格と、単離した無数の体骨格頭骨要素および皮骨板英語版)から知られている。スクトサウルス標本全て Upper Tatarian (Vyatskian) Russian faunal stage から産出しており、これは上部ペルム系のローピンジアン(英語版)統におおまかに対応する1996年ロシア古生物学者 Valeriy K. Golubev は産地の faunal zones記載しスクトサウルスゾーンおおよそ中部ウーチャーピンジアン階から中部チャンシンジアン階とした。これは前期ウーチャーピンジアン期から始まる "Proelginia" stage から続くものである

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:41 UTC 版)

佐久層」の記事における「層序」の解説

佐久層松本 (1939) で提唱松本 (1942) で定義された。Matsumoto (1942) は天塩中川地域佐久地域模式地指定した佐久層およびそれに相当する地層北海道中軸部に広く分布しており、松本岡田 (1973) は模式地である天塩中川地域以外に古丹別地域小平地域芦別地域大夕張地域などに分布することを報告している。天塩中川地域佐久層Matsumoto (1942) と松本岡田 (1973) でIId1からIId3までの3部層に区分されている。ここにおいて、IId1とIId3は礫岩を挟む砂泥互層であり、IId2は主に礫岩構成される他方橋本ほか (1967) と岡村 (1977) は同地域の佐久層をSk1からSk3の3部層に区分している。前者砂岩優勢砂泥互層をSk1、発達した暗灰色泥岩とその上下の砂岩礫岩Sk2、厚い砂岩層と薄い泥岩からなる互層をSk3とした。これと別に後者礫岩のみをSk2とした。 佐久層の上位層である鹿島層との境界は、佐久層泥岩挟まれる砂岩見られなくなり、また鹿島層泥岩見られる生物擾乱卓越する層準である。佐久層鹿島層境界は、かつての"中部蝦夷層群"と"上部蝦夷層群"の境界等しい。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 06:23 UTC 版)

層序学」の記事における「層序」の解説

層序とは文字通り地層順序」である。地層は本来、地層累重の法則に従って下から順に重なっていくものであるが、長い年月のうちに表面植生覆われ断片的にしか観察できなくなったり(露頭)、さらに地層そのもの変形したり(褶曲など)、断片化したり(断層など)、一部失われたり(侵食など)するので、できたままの地層をすべて見ることは難しい。そこで断片的な情報から、元の地層重なり復元するのが層序学である。地層新旧関係、また復元され地層重なり、のいずれも層序という。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/25 07:19 UTC 版)

ジベティアン」の記事における「層序」の解説

ジベティアン階1879年フランス地質学者ジュール・ゴスレ(英語版)が提唱し1981年に Subcommission on Devonian Stratigraphy中部デボン系の層序に認めた

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 13:20 UTC 版)

アーティンスキアン」の記事における「層序」の解説

アーティンスキアンロシアウラル山脈南方エカテリンブルクの約200キロメートル南西位置する小さな都市アーティ英語版にちなん命名された。アーティンスキアン階1874年アレクサンドル・カルピンスキ学術論文初め使用した

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