ターボプロップ‐エンジン【turboprop engine】
ターボプロップエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/20 10:07 UTC 版)
ターボプロップエンジン(英: turboprop engine)とは、ガスタービンエンジンの1形態で、そのエネルギー出力の大部分をプロペラを回転させる力として取り出す機構を備えたエンジンである。ターボプロップエンジンは主に小型、あるいは低亜音速の航空機用動力として利用されるが、中には最大速度が500ノット (925 km/h) に達するような高速機においても適用例がある。
- ^ Green, W. and Swanborough, G.; "Plane Facts", Air Enthusiast Vol. 1 No. 1 (1971), Page 53.
- ^ Gunston World, p. 111
- ^ Green p.57
- ^ NMUSAF T31 fact sheet
- ^ “ATR、事業再生計画を発表 置き換えが予想される900機の需要獲得へ”. TRAICY (2021年3月19日). 2021年3月19日閲覧。
- 1 ターボプロップエンジンとは
- 2 ターボプロップエンジンの概要
- 3 出力の単位
- 4 関連項目
ターボプロップエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 15:07 UTC 版)
「ジェットエンジン」の記事における「ターボプロップエンジン」の解説
詳細は「ターボプロップエンジン」を参照 ターボジェットやターボファンと同じくガスタービンを備えるが、その出力のほぼ全て(約90%)をプロペラの駆動に使うエンジン。タービンで得られる出力の一部は圧縮機の駆動に使われるが、残りは減速機を介してプロペラを回転させる。このプロペラによる推力が大部分を占める(ジェット排気による推力も10%程度あるとされる)。つまりジェット推進というよりは等速可変ピッチプロペラ用の動力源であり、特徴もそれに準じる。等速でよいということなので初期のターボプロップエンジンは1軸式のものもあったが、現在ではほとんど2軸式のターボファンに似た構成になっている。たとえ回転数が一定でも出力調整ができるからである。 ただし、レシプロエンジン駆動のプロペラ機に比べると出力は格段に大きく(軸出力が10,000hpを超えるものもある)、高高度での飛行もレシプロエンジンよりは得意である。 ターボプロップには以下のような特徴がある。 亜音速域ではターボファンエンジンよりも燃費に優れ、マッハ0.6程度までの速度域での飛行に適する。 ターボファンよりも推力が小さい。 ターボファンに比べ高速および高高度での飛行には適さない。 プロペラはファンに比べて低速回転であるため、ターボファンよりも高周波の騒音を出さない。 総じてプロペラは、直径が大きいほど効率が良い。ターボファンのファンを「半径が小さいプロペラ」とみなせば、断然ターボプロップのほうが効率が良い事を意味する。ただし、プロペラは音速に近づいたあたりから効率が悪化し、直径の大きなプロペラは外周部分から音速に達する。よって高速域においては、ターボファンのほうがより効率が良い。 亜音速域での燃費もターボファンの進化により優位性は少なくなっている。 出力単位は軸馬力 (shaft horse power, shp) で表すが、排気推力を併せた総計等価出力 (effective horse power, ehp) で表す場合もある。
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