タキ9800形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/14 02:30 UTC 版)
「国鉄タキ9900形貨車」の記事における「タキ9800形」の解説
35 t 積の石油類(除ガソリン)専用タンク車である。1962年9月3日から1966年12月3日にかけて496両(タキ9800 - タキ9899、タキ19800 - タキ19899、タキ29800 - タキ29899、タキ39800 - タキ39899、タキ49800 - タキ49895)が、日本車輌製造、三菱重工業、富士重工業、川崎車輛、東急車輛製造、日立製作所、新潟鐵工所で製作された。 C重油など高比重・高粘度の油種を輸送するための車両で、タンク体はタキ9900形より短い。タンク端の鏡板には大型の点検蓋を設け、取卸時に積荷の流動性を確保するため、タンク内部には高圧蒸気を通す加熱管を装備する。後年、重油の輸送需要減少で発生した余剰車はタキ6450形・タキ42750形に改造された。特殊油種の少量輸送に対応する多室構造仕様車などの変型車も存在した。 所有者は、内外輸送、日本石油、日本石油輸送、三菱鉱業、モービル石油、九州石油、三菱石油、日本陸運産業、出光興産、ニヤクコーポレーションである。1979年10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
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