タキ7050形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 10:13 UTC 版)
「国鉄タキ6100形貨車」の記事における「タキ7050形」の解説
1965年(昭和40年)3月24日に2両(コタキ7050 - コタキ7051)が汽車製造にて35t積の四塩化炭素専用のタンク車として製作された。前級であるタキ7000形より自重の軽量化がなされたことにより別形式になったものと推定されている。 その後1969年(昭和44年)7月30日から1977年(昭和52年)3月3日にかけて17両(コタキ7052 - コタキ7068)が日本車輌製造(10両)、富士重工業(7両)の2社にて製造された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 落成時の所有者は東亞合成化学工業、伊藤忠商事、関東電化工業、日本曹達、日本石油輸送の5社であった。 1989年(平成元年)から1993年(平成5年)にかけて日本曹達所有車8両(コタキ7058 - コタキ7065)が信越化学工業、東亞合成化学工業(その後東亞合成へ社名変更)、呉羽化学工業へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「毒61」(毒性の物質、毒性物質、危険性度合2(中))が標記された。 タンク体はステンレス鋼製であり、荷役方式はタンク上部にある積込口又は液出入管からの上入れ、液出入管と空気管使用による上出し方式である。積み下ろしの際に供給する圧縮空気を除湿するための吸湿装置を装備した車も存在した。 車体色は黒色又は銀色であり、寸法関係は全長は9,800mm、全幅は2,400mm、全高は3,881mm、台車中心間距離は5.700mm - 6,500mm、実容積は21.9m3、自重は13.8t、換算両数は積車5.0、空車1.4であり、台車はコタキ7050 - コタキ7058はベッテンドルフ台車のTR41Cであったが、コタキ7050 ,コタキ7051は後にコイルばね式のTR41Dに改造されている。コタキ7059 - コタキ7067は平軸受・コイルばね式のTR41E-12、コタキ7068はコロ軸受・コイルばね式のTR225であった。更にその後、東亞合成が所有するコタキ7058 ,コタキ7063 ,コタキ7064は他車から転用したTR225へ換装した。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(19両)の車籍がJR貨物に継承され、2010年(平成22年)4月1日現在3両が在籍している。
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