ソグド姓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:32 UTC 版)
中国では姓のない人間は奴婢と見なされたため、中国に住むソグド人は漢字の姓を持った。その際には出身都市名を示す漢語が姓として採用された。ソグド姓は後漢から三国時代にかけて始まり、当初は康姓や安姓が多かった。ソグド人の活動が中国で顕著になる南北朝時代の中期以降になると多様化が進んだ。 サマルカンド→康 ブハラ→安(安禄山など) マーイムルグ→米 キッシュ→史(史思明など) クシャーニヤ→何 カブーダン→曹 タシュケント→石 パイカンド→畢 トカリスタン→羅 これらを一括してソグド姓と呼ぶ。また、都市名を特定できないが、羅、穆、翟もソグド姓に含まれるとされ、姓の法則について不明な点もある。トゥルファンでは6世紀中頃からの仏教の普及によって中国仏教の寺院が建てられ、康寺、曹寺、史寺などソグド姓を寺名とした寺院があった。姓が寺院についているのは、一族の菩提を弔うために遺族が僧尼となったためである。中国在住のソグド人には、康姓と安姓が多かった。しかし安史の乱が起きると、指導者の安禄山と同じ安姓の者は改姓が増えていき、ソグド起源以外の者も加わってソグド姓の固有性は減少した。
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ソグド姓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 14:05 UTC 版)
昭武九姓の国々に居住する国民のほとんどがソグド人である。中国に来住したソグド人は、漢文書による行政上の必要から漢字名を持たされたらしく、その際には出身都市名を示す漢語が姓として採用された。 サマルカンド→康 ブハラ→安(安禄山など) マーイムルグ→米 キッシュ→史(史思明など) クシャーニヤ→何 カブーダン→曹 タシュケント→石 パイカンド→畢 これらを一括してソグド姓と呼ぶ。また、都市名を特定できないが、羅,穆,翟もソグド姓に含まれる。
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